ネパールとベトナムが新大久保の新進勢力になる!?   

 新大久保が韓流から大きな変化を遂げる!? 韓国街の真ん中にベトナム料理店が出店した。

 韓流ブームが終わったなりに、中韓で活躍するEXOや若手アイドル、化粧品などの目的でまだそれなりの客が土日には見られる新大久保。

空き店舗が増えたと報道されているが、それは印象論。実際には、空きは裏通りが中心。表通りはわずかだ。

 空きテナントに対しては、主に中国系東北部(延辺)の中華料理が入り新勢力になるかと思われたが、他の海外勢力が多数進出を図っている。特に目覚ましいのがベトナム系の進出だ。

 大久保通りの韓流どまんなかのビル2Fに大規模な店舗を開店。

既にエリア2店舗展開と度肝を抜いているのは「ベトナムフォー大久保2号店(写真)」。ベトナム料理は従来隣の大久保駅に食べログ上位の「ベトナムちゃん」(日本人経営)があるが、近年、大久保駅南口には「アオザイ」というベトナム人のたまり場的ダイニングも誕生しており、在日ベトナムの人々が徐々に居場所を増やしている。「ベトナムフォー(1号店)」と「アオザイ」にはカラオケも完備されており、ここ1-2年でローカルコミュニティが出来ている印象だ。

 他に注目したいのは、これぞカオスといえる「スター屋」。もともと韓国系オーナーが果物とコピーDVDを販売するお店だったが、不振により、なぜかネパール人の手によって居酒屋に生まれ変わった。駅前の一等地にある。

エスニック料理の他に、日本人に対応した焼き鳥から焼酎まで置いているが、現地の音楽が流れ、客層はあらゆる外国人だ。新大久保には他にも「ネパール居酒屋MOMO」など数店舗のネパール料理専門店が存在する。

 そのほかにも路地裏に通称「タイ酒場」が進出したりと、ますますの多国籍化が進む新大久保。これら新々勢力が台頭すると、味のほうでは今ひとつなお店も多い韓国料理店はうかうかとはしていられないだろう。

(文・楠尾 袋)