エンジニア「行ってはいけない常駐先」暴露大会、Twitterで盛り上がる
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近年問題視されることも多くなった、エンジニアを客先常駐させるSES(システム・エンジニアリング・サービス)企業。派遣される場所によっては過酷な労働環境を強いられることもあるというが、Twitter上では「常駐先に選んではいけない地域」の暴露大会が盛り上がっていた。

東京都内はほぼ全滅!?


先日、あるTwitterユーザーがSES企業に入社した新入社員に、おススメの常駐先として「渋谷、新宿、秋葉原」の3つを紹介。一方、間違っても選択してはいけない地域には「東陽町、茅場町、豊洲、お台場」の4つを挙げた。

同ツイートをきっかけに、ほかのエンジニアもTwitterで“避けるべき常駐先”を暴露。具体的な社名は伏せながら、「他にも蒲田、田町、田端あたりはヤバい」「水天宮前も避けるべき」「おれは浜松町と分倍河原で死んだことがある」「一番ひどかったのは武蔵中原」「多摩センター、印西市、北府中は三大収容所」「勝どき駅でしょ」「海沿いは大体アウト」「東西線沿線は地獄」「南武線沿線もヤバい」といった地域名が紹介されている。

おススメの常駐先として挙げられていた「渋谷、新宿、秋葉原」についても、「渋谷は地雷。詳しくは言えないけどデスマーチ現場がある」「新宿も結構怪しい現場が多いよ?」「秋葉原はアタリハズレが多いイメージ」との指摘が。その他「YRP野比駅は別格」「“陸の孤島”YRP野比駅を忘れてるぞ」「YRP野比駅はマジで収容されている気分になる」といった声も寄せられていた。

一連の暴露ツイートに、SNSなどでは「つまり都内はどこもダメってことじゃないか!」「確かに色々と思い当たる節がある」「働ける場所がない(笑)」との声が。また「つまり客先常駐はやめとけってことかな?」「そもそもSES契約で働くってのが…」「やっぱり社内SEが最強だったか」と結論づける人も少なくない。

派遣会社のようで派遣会社ではないSES企業


何故SES企業はここまで問題視されているのか。3月28日に公開された「日経 xTECH」の記事では、特定派遣事業とSESの違いについて「発注側が請負(準委任)側のメンバーに直接指示すると偽装請負という違法行為になる」と掲載。しかし同記事で、取材を受けた「株式会社アクシア」代表取締役の米村歩さんは「ソフトウエア開発の下請けとなるSESはほとんど偽装請負と言われかねない状況だ」と実状を明かしていた。

さらに米村さんは、自身のTwitterでも「SESなんてどこまでいってもただのSESで合法的な派遣会社の劣化版でしかありません。だったら普通に派遣免許とって派遣会社やれよって話です。SESは単に派遣会社が負うべき責任から逃げてるだけの存在です」と語っている。