この世に生を受け「一生、幸せな子になってほしい」と願いを込められ、パパとママの想いを受けた名が付けられた子どもたち。本当に幸せになる子もいれば、そうでない子もいます。
それはズバリ、親の対応次第で決まります!
そこで今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子が“子どもを不幸にする親・幸せにする親”についてお話ししたいと思います。
こんなに違う!「泣く子ども」への180度違う親の対応1:病院での光景編筆者が見た病院でのこんな光景があります。
病院の待合室で診察室から聞こえてくる子どもの泣き声。出てきたママがこう言いました。
「我慢して偉かったね。注射痛かったね。
怖かったね、おうち帰って御飯食べようね」
これぞママと言えるような優しい声でした。
別の光景、
診察室から聞こえてくる子どもの泣き声。出てきたママが怖い顔をして言いました。
「そんなことくらいで泣くんじゃない!注射なんて痛いのは一瞬でしょ!」
「泣き虫ね!いつまでも泣いていないの!しっかりしなさい!」
怖い顔でまくし立てていました。
注射で泣いてしまったこ子どもに対して180度違うこの対応。親によってこうも違います。
痛くて泣いているのに泣いていることを怒られる。こうなると子どもは感情の持っていき場がありません。
ママは「強い子に育ってほしい」という願いで励ましているつもりなんでしょうが、こんな体験をしてオアシスを失った子は今後不安感で一杯になります。
守ってやるべき親の態度かいつもこうだと“根なし草”のように鬱っぽい人生になるキケンが高くなるでしょう。
これでは幸せではありませんよね。
2:夕飯前の光景編もう夕飯の時刻です。子どもはおもちゃで遊んでいつまでも食卓に着きません。
ママは優しく言いました。
「もうご飯の時間だからお片付けしようね」「ママとどっちが早く積み木を片付けられるかな。
よ~い、ドン!」
と楽しくお片付け。子どもが1個でも積み木を片付けたら
「すご~い!偉いね!」と褒めてあげます。
食事中「美味しいね~」「○○ちゃん、沢山食べて大きくなってね。」とニコニコ見守っています。
また、別のママ
いつまでも遊んでいる子どもに鬼のような顔で脅しました。
「おもちゃ片付けなかったら夕飯抜きよ!」
あせった子どもは慌てて片付けます。でも、ママは特に褒めることもなく無言……。
食事がスタート。
グズグス食べていたら「早く食べなさい」と叱りつけます。叱られた子どもは詰め込むように食べます。今度は「行儀が悪い!」と怒鳴られます。
何とかママの指示するペースで必死に食べている子。すると「残さず食べなさい!好き嫌いしたらデザートのプリンはなしよ!」と言いました。
これではもうどう転んでもママの要求には応えられそうにありません。楽しい筈の食事時間がいつも緊張状態……。
将来、この子が大人になった時、「美味しいもの食べたい」とか「料理したい」とか思うようにはなりません。家族との食事の時間に、楽しい記憶がないのはちょっと不幸ですよね。
親の対応一つで子どもの心は変わります。そして幸せな子になるか、そうでない子になるかがこの対応で分かれていきます。
少し内容は衝撃的ですが、スーザン・フォワードの著書『毒になる親 一生苦しむ子供』は何か参考になるものが隠されている書籍です。
また、毒親と180度違うタイプで、筆者の著書『テキトー母さん』の中の親子のこんな一コマから“テキトーに生きる”参考の一つとしてご紹介します。
力を入れすぎない、こんなママの対応は子どもにもママにもストレスがない心地よい関係をつくれるハズですよ!
出典: It Mama(イットママ)
【参考・画像】
※ スーザン・フォワード(2001)『毒になる親 一生苦しむ子供』(講談社+α文庫)
※ 立石美津子(2014)『1人でできる子が育つ「テキトー母さん」のすすめ』(日本実業出版社)
※ Oksana Shufrych、 Octa corp、 Radharani / Shutterstock