俳優の北川景子が『第32回橋田賞』を受賞し10日、都内で行われた授賞式に登場した。1月31日に第2子となる男児を出産したことを発表して以降、初の公の場となった。


 北川は「大河ドラマ『どうする家康』(NHK)でお市とその娘茶々の二役を見事に演じ分けた演技力、また『女神(テミス)の教室~リーガル青春白書~』(フジテレビ)で見せた演技の幅広さと、長年にわたる活躍に対して」受賞した。

 北川は賞状と置時計を受け取ると「大変光栄に思います」とにっこり。「大河ドラマの方では、長期にわたる撮影と子育てを両立できるのかどうかなど、いろんな不安もありましたし、そうそうたる俳優の皆様が演じてこられた役で心細かったのですが、自分にしかできない表現というものをやってみようと、心に決めて毎日撮影所に通っておりました」とコメント。

 続けて「自分にしかできない表現がなんであるかは、言葉にするととても難しいのですが、自分の娘や息子がいつかわかるようになった時に、これが自分のお母さんなんだと誇れるような表現をしたいと思って頑張ってきました」と難役に挑んだことを明かした。

 また、命懸けで娘や息子を育てた母親だったお市と茶々を演じ、「その2人から大きな励みをいただいて、私も強くなれたような気がします」とはれやかな表情を浮かべた。

 1993年に創設された『橋田賞』は、日本人の心や人と人とのふれあいを温かくとりあげてきた番組と人に対して顕彰助成するもの。
各テレビ局、モニター、橋田文化財団選考委員の推薦作品及び人を対象に検討を加え、候補を選出する。受賞作品・受賞者は以下の通り。

■橋田賞
・『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ
・『ひとりぼっち―人と人をつなぐ愛の物語―』(TBS
・連続テレビ小説『らんまん』(NHK)
相葉雅紀
神木隆之介
・北川景子
バカリズム
大下容子

■橋田賞新人賞
浜辺美波
・趣里

■橋田賞特別賞
井上順

■野村昭子賞
・大方斐紗子

■令和5年度橋田賞新人脚本賞
佳作
・『嘘つきリーさん』安達あづさ
・『あなたに花が咲くように』平木健典
・『ニンベンに憂う』三谷武史