今回記事でご紹介するのは三浦建太郎がヤングアニマルで連載していたダークファンタジー漫画、『ベルセルク』のあらすじです。
単行本は既刊42巻。
二度に亘りアニメ化し、劇場版も制作されました。
『ベルセルク』は古代北欧風の世界を舞台に、巨大な剣・ドラゴン殺しを背負ったガッツの復讐の旅を描き、残虐な描写も一切躊躇しない骨太な作風で多くの読者の心を掴みました。
その人気は今だ衰えず、作者の死後も様々なプロジェクトが進行しています。
※本稿は作品のネタバレを含みます。あらかじめご了承ください。
『ベルセルク』のあらすじ
主人公のガッツは顔に傷を負い、巨大な剣を背負った男。
因縁の敵・ゴッドハンドに復讐を誓い、恐ろしい魔物が跳梁跋扈する、荒廃しきった世界を旅していました。
悪戯好きな妖精パックはふとしたきっかけからガッツに付き纏い、彼の道連れとなります。

ガッツの命知らずな戦い方はしばしば狂戦士のようだと恐れられました。
今を遡ること数年前、ガッツは傭兵家業をしていました。
彼は死体の腹から産み落とされた私生児で、たまたま通りかかった傭兵団の男に拾われたものの、変態に売り渡されるなど惨い仕打ちを受けた末、養父を殺害して野営地を飛び出します。
この経験は人格形成に深刻な影響を与え、純粋な少年だったガッツを気難しい男に変えてしまいました。
各地の戦場を渡り歩いて荒稼ぎしていたガッツは、傭兵集団「鷹の団」の隊長グリフィスにスカウトされます。
「負けたら入ってやる」と条件を付けた所、グリフィスはガッツをも凌駕する剣技の冴えで勝利。
以降ガッツは鷹の団に属し、切り込み隊長として数々の武勲を建てます。
当初はガッツに反発し突っかかってばかりいた鷹の団の傭兵たちも、次第に彼の実力を認め、仲間として認められていきました。
鷹の団の女性メンバー・キャスカも例にもれず、やがて二人は両思いになり、身も心も結ばれます。
愛する者ができた幸せに浸るのも束の間、グリフィスの命じるまま人を殺し続けることに迷いが生じたガッツは、鷹の団を辞める決意し、仲間たちに別れを告げました。
親友の裏切りにショックを受けたグリフィスは、自暴自棄に駆られて王女を抱き、娘を溺愛していたミッドランド国王の怒りを買います。
国王はグリフィスを地下に幽閉し、数年に亘る拷問を加えた挙句、鷹の団の面々を逆賊として手配しました。
鷹の団の受難を聞き付けたガッツは王女の手引きでグリフィスを救出するも、彼は言葉すら喋れない廃人に成り果て、自害すらできない現実に深く絶望します。
同時に天変地異が起こり、異界の扉が開かれました。