今回記事でご紹介するのは『不滅のあなたへ』がアニメ化された大今良時の前作、『聲の形』のあらすじです。
本作は別冊少年マガジンに掲載された読み切り版の反響を受け、2013年より週刊少年マガジンで正式に連載スタート。
単行本は全七巻完結済みです。2014年度「コミックナタリー大賞」第1位。
「このマンガがすごい! 2015」オトコ編第1位を受賞し、劇場アニメも制作されました。
※本稿は作品のネタバレを含みます。あらかじめご了承ください。
『聲の形』のあらすじ
石田将也(いしだ しょうや)のクラスに聴覚障害持ちの少女、西宮硝子(にしみや しょうこ)が転校してきました。
耳が聞こえず、ことばが話せない硝子は耳に補聴器を付け、常に筆談用のノートを持ち歩き、周囲とコミュニケーションをとっています。

転校初日の硝子は「皆と仲良くなりたい」と宣言し、はにかみがちな笑顔を見せました。
それも束の間、当初は硝子に親切だったクラスメイトたちも、先生の話す言葉を聞き取れずたびたび授業を止める彼女を遠ざけるようになります。
将也たち男子グループも硝子に苛立ち悪口を言いました。
決定打は将也のクラスが合唱コンクール入賞を逃した一件。
将也たちは団結し練習に励んだものの、耳が聞こえない硝子は音程を上手く拾えず、ここでも不興を買ってしまいます。
コンクール終了後、クラス全員による嫌がらせが始まりました。
あろうことか担任までもいじめに加担し、硝子の表情はどんどん暗くなっていきます。
将也はいじめの主犯として友人を扇動、孤立した硝子に執拗に絡みます。
ある時はノートを池に捨て、ある時は補聴器を奪って壊しました。
補聴器を立て続けに紛失した事でいじめに勘付き、硝子の母親は学校に弁償を請求しました。
すると担任以下クラスメイトは手のひらを返し、学級裁判の場にて将也一人に責任を押し付け、吊るし上げました。
以降いじめのターゲットは将也に移り、卒業まで生き地獄に耐えることに。
一方の硝子はその後も学校に通い続け、酷い落書きがされた将也の机をこっそり拭くなどし、ますます彼を追い詰めていきます。
やがて我慢は限界に達し、将也が暴言を浴びせた翌日、硝子は学校を去りました。
中学に進んでからも状況は好転せず、生きることに絶望した将也は自殺を決意し、ずっと後悔していた過去のあやまちを正すべく行動を起こします。
将也は手話サークルに赴き、そこで再会した硝子に謝罪したのち、「友達としてやり直したい」と伝えます。
硝子はにっこり微笑み、将也のお願いを承諾するのでした。