今回記事でご紹介するのは2000年に『Cookie』で連載スタートした『NANA』のあらすじです。
作者は『天使なんかじゃない』『ご近所物語』がヒットした矢沢あい。
現在は作者の病気療養の為長期休載中ですが、2006年にはテレビアニメ化され、ファンの裾野を広げました。
2002年には第48回小学館漫画賞を受賞し、シリーズ累計部数5000万部を突破しました。
※本稿は作品のネタバレを含みます。あらかじめご了承ください。
『NANA』のあらすじ
主人公はミュージシャン志望の大崎 ナナ(おおさき ナナ)と恋愛脳の小松 奈々(こまつ なな)、正反対の2人のナナ。
音楽活動に傾倒していたナナは、友人・ノブを介して知り合ったレンと恋仲になるものの、バンド「トラネス」に引き抜かれ上京する彼を見送り、一度破局しています。
しかしナナは東京で成功する夢を捨てきれず、新幹線に乗り込みました。

一方の奈々は遠距離恋愛中の彼氏を追いかけ、行き当たりばったりで新幹線に乗り込みました。
同じ名前に運命を感じた2人は、家賃節約の為成り行きで同居を決め、犬のように人懐こい奈々は「ハチ」のあだ名を頂戴します。
上京後、ナナはバンド「BLACK STONES(ブラスト)」を結成。
ハチは東京の大学に進んだ彼氏と再会を果たすも、バイト先の子との浮気が発覚して別れ、ナナやノブに泣き付きます。
後日ブラストのライブに行ったハチは、追っかけ仲間の美里(みさと)と合流し、トラネスのギターのレンがナナと付き合っていたことを知りました。
お節介なハチはトラネスのライブにナナを誘い、その後、実家に招いてもてなします。
ハチに心を許し始めたナナは、レンとの過去や複雑な生い立ちを打ち明け、2人の絆は強まりました。
ライブ終了後にレンと再会したナナは、「アンタとやり直す気はない」と冷たく突っぱねるも、レンに抱き締められた瞬間涙がこぼれ、復縁の申し出を受け入れます。
レンとめでたくよりを戻したナナは、そのお礼にトラネスのベース・タクミとハチの対面をお膳立て。
タクミの大ファンのハチは泣いて喜び、ナナに感謝を伝えます。
女遊びが激しいことで有名なタクミは、ツアーの最中にハチを呼び出し、ホテルに誘って関係を結びました。
ハチに惚れていたブラストのノブはそれに激怒し、両者の仲は急激に悪化。
以降もハチとタクミの密会は続き、ナナやノブを心配させます。
徐々にハチに本気になっていくタクミと嫉妬を募らせるノブ、2人の間で揺れ動くハチ。
終わりの見えない三角関係に終止符を打ち、ノブの想いにこたえようとした矢先に妊娠が発覚し……。