今回記事でご紹介するのは和久井健が週刊少年マガジンで連載していた漫画『東京リベンジャーズ』。
単行本は全31巻完結済み、シリーズ累計発行部数は7000万部を記録しました。アニメは『東京リベンジャーズ』に改題されて放送され、こちらも人気を博しています。
冴えない主人公が元カノの死の真相を突き止める為、何度も高校時代に戻ってやり直すタイムリープサスペンスは、ヤンキー漫画の新機軸を開拓しました。実写映画化もされています。
※本稿は作品のネタバレを含みます。あらかじめご了承ください。
『東京リベンジャーズ』のあらすじ
舞台は2017年の東京。主人公の花垣武道(はながき たけみち)はフリーター暮らしをしている貧しい若者です。職場では先輩や上司にどやされ、ストレスをためていました。
ある日のこと、武道は橘日向(たちばな ひなた)の死亡を報じるニュースを目にします。日向と武道は中学時代付き合っており、彼にとっての青春の象徴でした。記事曰く、日向と弟の直人は反社会グループ・東京卍會(とうきょうまんじかい)の抗争に巻き込まれたそうです。

元カノの訃報により放心状態に陥った武道は、ホームで電車を待ってる最中、何者かに突き落とされます。電車に轢かれるまさにその瞬間、武道は12年前の過去に戻されていました。
当時の武道はイキり散らかした不良気取りの中学生。友人たちと共に渋谷の中学に殴り込むも袋叩きに遭い、以降はパシリとしてみじめな高校生活を送るはずでした。
案の定東京卍會の前身グループに袋叩きにされるも、運よく直人に遭遇。姉が抗争に巻き込まれて殺されると伝えた所、またしてもループ現象が起こり、今度は直人が生きている2017年に戻されます。
2017年で再会した直人は刑事となり、姉の死の真相を調査中でした。日向を救いたい直人と武道は協力し、東京卍會が関与した抗争の真相を探り始めます。
色々検証する中で、タイムループのトリガーは、彼と手を繋ぐことだと判明しました。武道は直人と握手して再び2005年に戻り、将来の東京卍會で成り上がる為、ヤンキー同士の勢力争いに身を投じます。
一方で日向への未練を絶てず、過去の反省を生かし正直な想いを伝え、高校に上がってからも交際を継続することに。東卍(トーマン)のカリスマリーダー佐野万次郎(さの まんじろう)や仲間たちにも気に入られ、ハードな青春を送る武道。
されど運命は彼を放っておかず、東卍を倒し覇権をとろうと企てるライバルたちが、続々と押し寄せます。武道は愛する日向が死んだ理由を解明し、悲劇に終止符を打てるのでしょうか?

