今回の記事では日本アニメーション界のヒットメーカー、新海誠監督の最新作『すずめの戸締まり』のあらすじをご紹介します。
新海誠は緻密な背景描写と美麗な作画、深いメッセージ性を含んだヒット作を続々生み出してきました。『君の名は。』『天気の子』に続く本作は2022年夏に公開。最終的な興行収入は148億円を記録しました。
『すずめの戸締まり』は3.11の震災をモチーフにしており、宮崎県在住の女子高生・岩戸鈴芽(いわと すずめ)が、相棒の宗像草太(むなかた そうた)と共に日本全国を行脚し、大災害を引き起こす巨大ミミズを扉の向こうに封印するストーリーです。
※本稿は作品のネタバレを含みます。あらかじめご了承ください。
『すずめの戸締まり』あらすじ
主人公は九州宮崎県在住の平凡な女子高生・岩戸鈴芽(以下、すずめ)。幼い頃に母を亡くし、現在は叔母の環と二人暮らしです。
ある日の登校中、すずめは見慣れない青年とすれ違いました。初対面にもかかわらずその青年・宗像草太(以下、草太)に奇妙な懐かしさを覚え、目を離せなくなります。

草太の行方が気になるあまり、衝動的に追いかけた先は山腹の廃墟で、虚空に一枚扉が浮かんでいます。扉の向こうは広い青空と草原が無限に広がる異世界でした。
思わず手を伸ばしたものの、どうしても扉の内側に入れません。ふと足元を見ると猫の形をした不思議な石がありました。好奇心から手を伸ばしたところ、石は本物の猫に化けて逃走。すずめは仕方なく学校に向かいます。
昼休みに山から上がる煙を見ます。慌てて廃墟に引き返せば、凄まじい暴風が吹き荒れる中、草太が懸命に扉を閉ざそうとしています。
曰く、すずめが要石を動かしたことで扉の封印が破れ、異世界から災いが噴き出したらしいのです。
草太は日本全国を回り、異世界と通じる扉を閉ざしてまわる「閉じ師」の家系の末裔でした。
草太と協力し、なんとか再封印に成功したすずめは、過ちの責任を感じて手伝いを申し出ます。
そこへ要石の化身の白猫・ダイジンが現れ、草太をすずめが幼い頃大事にしていた三本脚の椅子に変えてしまいました。
すずめ・草太・ダイジンはフェリーに乗って愛媛に渡り、後ろ戸の場所を目指すことに。
しかし二人と一匹の旅路は前途多難、行く先々で様々なトラブルに見舞われます。
フェリーから逃げたダイジンを追跡する最中、愛媛の女子高生・海部千果(あまべ ちか)と出会いました。その矢先に例の煙を目撃、廃校になった中学校へ急ぐ一行。
すずめ達は無事に全ての戸締まりを終え、世界に平和をもたらすことができるのでしょうか?


