『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のあらすじ・物語の重要なポイント

今回の記事では京都アニメーションが生み出した感動の名作、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のあらすじをご紹介します。

原作は暁佳奈によるライトノベル。第5回京都アニメーション大賞小説部門を受賞し、KAエマ文庫より刊行されました。

シリーズ累計発行部数70万部を突破、2018年にアニメが放映された他劇場版も2本作られています。本編は完結済み。『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の見所は、美麗な作画と丁寧な心理描写で綴られるヴァイオレットの成長と、彼女を中心に繰り広げられる群像劇。

戦争の復興の途上にある世界を舞台に、極上の人間ドラマが楽しめます。
なお作者の暁佳奈は現在電撃文庫にて『春夏秋冬代行者』を刊行中。こちらも人気を博しています。

※本稿は作品のネタバレを含みます。あらかじめご了承ください。

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のあらすじ

主人公は戦災孤児のヴァイオレット・エヴァ―ガーデン(以下、ヴァイオレット)。戦場で負った怪我がもとで、両腕を金属の義手に取り替えた美少女です。

戦場の瓦礫の下からヴァイオレットは、陸軍所属のギルベルト・ブーゲンビリア少佐に育てられます。

当初は人形のように無表情無感情な少年兵でしたが、ギルベルトと日々を過ごすうちに思慕の念が芽生え、強く依存するように。

アニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』公式サイト

当時のヴァイオレットにとって、ギルベルトを命がけで守り抜くことが唯一の存在意義でした。しかし戦場にてギルベルトとはぐれ、自身も両腕を欠損する重傷を負い、目覚めた病院で恩人の訃報を告げられます。

以来ヴァイオレットはギルベルトが最後に囁いた「愛してる」の意味を考え続けました。戦争が終結し、世界に平和が訪れてもそれは変わりません。

体が回復したヴァイオレットは、ギルベルトの友人クラウディア・ホッジンズを後見人に得て、彼が経営するC.H郵便社で働き始めました。

この世界には自動手記人形(オート・メモリーズ・ドール、略してドール)と呼ばれる職業が存在しており、依頼人の手紙の執筆を代行し、宛先に届けるのが彼女たちの仕事でした。

自動手記人形の養成学校卒業後、ドールとして独り立ちし、タイプライターで代筆した手紙を配って回るヴァイオレット。

その過程で多くの出会いと別れを経験し、喜怒哀楽の感情を学んでいくうちに、ギルベルトへの思慕の念が愛情だと気付いて涙を流します。

愛する人を失った哀しみと喪失感に打ちひしがれたヴァイオレットは、ドールの仕事に励むかたわら、ギルベルト生存の可能性を探し続け……。

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