この記事では、雑誌「good!アフタヌーン」にて2020年5号から2023年6号まで連載されていた漫画、『おとなりに銀河』(雨隠ギド)のあらすじを紹介します。
雨隠ギドは元BL作家。一般に転向後はこちらもアニメ化された「甘々と稲妻」を手掛けています。
『おとなりに銀河』はアパートの大家を務める漫画家と、彼にアシスタントとして雇われた宇宙人の女性の恋愛を描いた作品。
2023年4月にアニメ化、NHK総合の「夜ドラ」枠にてドラマ化されました。漫画は全6巻完結済みです。
※本稿は作品のネタバレを含みます。あらかじめご了承ください。
『おとなりに銀河』のあらすじ
主人公の久我一郎はここねモモティのペンネームで活動する少女漫画家。父親を亡くしたのち、幼い弟妹を育てる苦労人でもあります。
一郎は他人に頼るのが苦手な性格ゆえ、貧乏くじを引きがちでした。描いてる漫画も売れず、家計は逼迫しています。
ある日のこと、アシスタントとして五色しおりがやってきました。しおりはクールで無表情、どこかミステリアスな美人でした。

仕事中、一郎はしおりの体にペンが刺さっているのに気付きます。親切心からペンを抜こうとした所、衝撃の事実が発覚。
しおりは流れ星の民といわれる宇宙人の末裔で、一郎がペンと間違えて触れたのは、主従の契約を結ぶ棘だったのです。
離島で生まれ育ったしおりは厳格な家の掟に反発し、自由な恋愛に憧れ、東京に家出してきたのでした。
このアクシデントがきっかけで、一郎はしおりの支配下に置かれることになります。彼女から離れたり傷付けるたび不思議な棘の力で罰される為、しおりは一郎のアパートに引っ越してきました。
最初はぎこちない二人でしたが、漫画家とアシスタントとして、同じアパートの住人として顔を合わせるうちに、お互い心を開いていきます。一郎の妹でしっかり者のまち、人見知りで引っ込み思案な弟・ふみおもしおりに懐き、疑似家族のようにアットホームな交流が始まります。
二人が住むアパートには一郎の先輩にあたる憧れの漫画家・護国桃香、一郎のいとこの女子高生・指宿ちひろもいました。
個性的な住人たちと親しみ、他の漫画家のもとにヘルプとして入るうち、世間知らずなしおりはどんどん変わっていきます。
一方の一郎もしおりへの想いを自覚し、二人は両片想いになるのですが、流れ星の姫の宿命は若い恋人たちを放っておきません。
そこに一郎の家庭の事情、しおりの実家のゴタゴタも絡んで……?