この記事では顎木あくみ著、集英社富士見L文庫から刊行されているライトノベル『わたしの幸せな結婚』のあらすじを軽くご紹介します。
『わたしの幸せな結婚』は「小説家になろう」で連載されていた恋愛ファンタジー小説。2023年7月にTVアニメ化され、第2期の制作も決定しています。
高坂りとがガンガンONLINEにて2018年12月よりスタートしたコミカライズも好調。大正時代風の和風異世界を舞台に描かれる純粋な夫婦愛、薄幸のヒロイン・美世のいじらしさが絶大な支持を受けています。
今まで『わたしの幸せな結婚』を観るタイミングを逃していたという方も、第2期の放送に向けて予習しておきませんか?
※本稿は作品のネタバレを含みます。あらかじめご了承ください。
『わたしの幸せな結婚』のあらすじ
舞台は大正時代風の和風世界。この世界には異形が存在し、それを退治する異能の一族がいます。
異能を受け継ぐ名家の娘・斎森美世(さいもりみよ)は、何ら特別な能力を持たず、物心付いた頃から意地悪な継母や腹違いの妹に虐げられてきました。
辛い日々を過ごす美世の唯一の支えは、子供の頃から慕っていた幼馴染の幸次(こうじ)。
そんなある日、妹の香耶(かや)が幸次と婚約を発表。美世は冷酷な軍人・久堂清霞(くどうきよか)に嫁がされることに。
家族に追い出された美世は、仕方なく清霞の屋敷で暮らし始めます。亡き母の形見は継母に全て取り上げられてしまいました。
朝食の時、「先に食べてみろ」と清霞に言われた美世。それに躊躇していると、毒を盛ったのではと疑われます。
清霞の帰宅後、美世は謝罪を繰り返しました。その卑屈な態度は、清霞の美貌や肩書に群がる高慢な令嬢たちとまるで違いました。実家にいた頃の美世は粗相をしでかすたび折檻されており、虐待の記憶がトラウマになっていたのです。
清霞は使用人に美世の身辺調査を依頼。彼女の不幸な生い立ちを知り、呉服屋で新しい着物を誂えさせます。一方の美世も世間に誤解されている清霞の素顔を垣間見て、夫婦の絆を強めていきました。
ある日のこと、清霞と外出した美世は偶然家族と再会しました。美世を辱める面々に対し、清霞は堂々と謝罪を要求します。
香耶は清霞の美貌に一目惚れ。彼にふさわしいのは自分だと思い込み、母と共謀して美世を拉致監禁。清霞との婚約を解消しろと迫ります。
しかし美世は首を縦に振らず、継母の暴力はエスカレートしていき……。