今回記事でご紹介するのは2004年に電撃文庫より刊行されたライトノベル、『デュラララ!!』 (DURARARA!!)のあらすじです。
作者は成田良悟、作画はヤスダスズヒト。
本編は全13巻完結済み。
2009年から月刊Gファンタジーにて茶鳥木明代によるコミカライズが連載され、シリーズ累計発行部数は560万部を突破。
アニメも二期まで制作された人気シリーズで、膨大な数の登場人物の思惑が錯綜する、スリリングな群像劇が見所です。
※本稿は作品のネタバレを含みます。あらかじめご了承ください。
『デュラララ!!』のあらすじ
地方都市から上京してきた平凡な少年、竜ヶ峰帝人(りゅうがみね みかど)。
退屈な日常に嫌気がさし、胸躍る非日常に憧れる彼は、幼馴染の紀田正臣(きだ まさおみ)に誘われ来良学園に入学しました。
池袋の情勢に通じた正臣曰く、この街には逆らってはいけない人物が何人かおり、情報屋の折原臨也(おりはら いざや)と暴力的なバーテン・平和島静雄(へいわじま しずお)には絶対近付くなと警告。
この2人は犬猿の仲で、ことあるごとに殺し合いをしているそうです。
正体不明のカラーギャング「ダラーズ」も警戒するに越したことはありません。
帝人は正臣のアドバイスを肝に銘じ、彼が口にした名前をブラックリストに載せました。
来良学園入学後、帝人は眼鏡を掛けた内気な少女・園原杏里(そのはら あんり)と友人になります。
帝人・正臣・杏里は自然とトリオで行動し始め、一緒に過ごす頻度の増加に従い、急速に打ち解けていきました。
同じ頃、神出鬼没の首なしライダーの目撃証言が相次ぎます。
首なしライダーの名前はセルティ・ストゥルルソン、マッドサイエンティストの恋人・岸谷新羅(きしたに しんら)と同棲中の人外です。
彼女はイギリス出身の妖精デュラハンで、数年前に持ち去られた自分の首を取り戻すのが徘徊の目的でした。
昼間は凄腕の運び屋として活動しており、池袋では知る人ぞ知る存在です。
上京初日に偶然セルティを見かけた帝人は、颯爽とバイクを駆る彼女の姿が忘れられず、個人的興味から消息を追いかけます。
新宿を根城にする臨也は、情報屋の仕事の一環として、セルティの首の行方と「ダラーズ」の実態を調べていました。
臨也は自称人間大好きな変人で、人間の可能性を何より愛し、信じていると主張して憚りません。
調査の過程で天敵の静雄と衝突し、一触即発の展開に突入するも、どうにか無事切り抜けた臨也。
その場に居合わせた帝人に接触し、彼から情報を得ようと立ち回りますが、事態は予測不能な方向に転がっていき、遂に「ダラーズ」の黒幕が動き出します。