東京エレクトロン(8035)は、2021年3月期の配当を前期比で「増配」とする予想を、2020年6月18日の15時30分に発表した。これにより、東京エレクトロンの配当利回り(予想)は2.84%となった。

 東京エレクトロンが発表した2021年3月期の配当予想によると、2021年3月期の予想配当は中間配当(9月)が「306円」、期末配当(3月)が「354円」、合計の年間配当額は「1株あたり660円」となっている。

 東京エレクトロンの2020年3月期の配当は「1株あたり588円」だったので、前期比で「72円」の増配となる。今回の増配発表によって、東京エレクトロンの配当利回り(予想)は2.84%となった。
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 東京エレクトロンは業績連動型配当を基本とする配当政策をとっており、「親会社株主に帰属する当期純利益」に対する配当性向の目途を「50%」としている。本日、配当予想と同時に開示された業績予想が「増収増益」と好調であることを受けて、前期比で「増配」の配当予想となった形だ。

東京エレクトロンの過去10期の配当の推移は?■東京エレクトロン(8035)の過去10期の配当の推移期年間配当額 期年間配当額2012/380円2017/3352円2013/351円2018/3624円2014/350円2019/3758円2015/3143円2020/3588円2016/3237円2021/3660円
(予想)

 東京エレクトロンは2015年3月期から連続増配を継続していたが、2020年3月期に「減配」となったことで、連続増配はストップしてしまった。

しかし、2021年3月期の配当予想は「1株あたり660円」なので、再び「増配」となる見込みだ。
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 また、東京エレクトロンの配当額の伸び具合にも注目しておきたい。かつての連続増配が始まる直前の2014年3月期の年間配当額「1株あたり50円」と比べて、2021年3月期は「1株あたり660円」と、7年前の13.2倍に増加した水準となっている。
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 配当が増えているということは業績が好調な証拠でもある。実際に、東京エレクトロンの株価は2014年3月の終値6325円から2020年2月に記録した年初来高値の2万5875円まで、4.0倍に上昇している。なお、「コロナ・ショック」で株価は下落しているものの、それでも本日(2020年6月18日)の終値は2万3205円なので、2014年3月の終値から3.6倍に上昇した水準で推移している。

■東京エレクトロン(8035)の株価チャート/月足・10年

東京エレクトロンの配当利回りは?

 東京エレクトロンの2020年6月18日時点の株価(終値)は2万3205円なので、配当利回り(予想)は以下のようになる。

【※東京エレクトロンの配当利回り】
株価:2万3205円
年間配当額:中間306円+期末354円=660円
配当利回り=660円÷2万3205円×100=2.84%

 東京エレクトロンの配当利回りは2.84%。2020年5月の東証1部の平均利回りは2.14%(配当実施企業のみ)なので、東京エレクトロンの配当利回りは「やや高め」と言える。なお、東京エレクトロンは株主優待を実施していない。

 東京エレクトロンは、半導体製造装置、フラットパネルディスプレイ製造装置などの開発・製造・販売を手掛ける電気機器メーカー。売上高の9割以上を占める半導体製造装置の世界シェアは3位を誇る。

2021年3月期(通期)の連結業績予想は、売上高13.5%増、営業利益15.8%増、経常利益12.2%増、親会社株主に帰属する当期純利益10.6%増と好調(すべて前期比)。
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■東京エレクトロン業種コード市場年間配当額(予想)電気機器8035東証1部660円株価(終値)単元株数最低投資金額配当利回り(予想)2万3205円100株232万500円2.84%※株価などのデータは2020年6月18日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。