女子中高生の間でカリスマ的存在になっているまこみな。動画投稿アプリ「MixChannel」で1億回の動画再生回数を誇る、話題の2人組です。
動画再生1億回を超えた女の子2人組「まこみな」の夢「100歳になっても動画を上げてギネスブックに」
左がまこちゃんで、右がみなみちゃん。

そんな彼女らのインタビューを前回より掲載しているのですが、今回はその後編をお送りしたい。動画アプリで“発見”された2人が、今後どのような道を進んでいくのか掘り下げています!
前編はコチラ

100歳になっても2人で動画は上げ続けたい!


──最近、よく2人を観るんですよ。テレビとかで。
みなみ あっ、街中でかと思った。
──いやいや、僕はストーカーじゃないですから(笑)。
まこ&みなみ アハハハハ!
──お2人も今では有名になりましたが、やっぱり今後もSNSに動画は上げ続けるんですか?
みなみ 上げ続けたいです、100歳になっても。
まこ おばあちゃんになっても。
みなみ 私たち、ギネスに挑戦したくて。100歳で双子ダンスをやるっていう。
──いいですねー!
まこ いいですよね!?
みなみ その頃に双子ダンスがなくなってたとしても、私たちの中に双子ダンスという言葉はずっとあり続けるよっていう。
──そもそも「双子ダンス」って、2人が名付けたんじゃないんですよね?
みなみ 気付いたら「双子ダンス」って言われてたんですよ。
──2人は双子のつもりじゃなくて、同じ振り付けを踊ってただけなんですよね。
まこ ただ、それだけです。
みなみ 自分たちで振り付けして、自分たちで音楽も決めて、やるのが楽しかったんです。
──今、みんなが双子ダンスをしてるじゃないですか。これって、どういう気持なんだと思います? 双子みたいな関係性の友達を欲しがってるんでしょうか?
みなみ 入学式で「友達、早く作りたい!」とかあるじゃないですか? まだ2人で遊ぶ関係性にまで行ってない間柄で双子ダンスをやったら、絶対、超絶仲良くなると思いますよ。双子ダンスって、過程がいいんですよ。音楽を2人で決めて、振り付けを考えてる時点で話し合って仲が深まって、双子ダンスやってる最中はいっぱい間違えるわけじゃないですか? だから、間違ってる時に「大丈夫だよ、大丈夫だよ!」ってドンドン愛が深まっていって、完成した瞬間にはもう完璧な愛になってます!
まこ あと、双子ダンスはどこでも気軽にできる!
みなみ ここに携帯をポンと置いたらすぐにできるし、店の中でも迷惑にならなかったら、どこでもできるから。
──たしかに、座りながらできるダンスばっかりだし。じゃあ、仲良くなりたい人におすすめですね。
みなみ 仲良くなりたい人だとか、あとは、やっぱりカッポー(カップル)でもね?
──カッポー。
みなみ あと一番私が見たいのは、おじいちゃんおばあちゃんの双子ダンス。
まこ 私も~!
みなみ 私、ずっと見たい願望が強くて、家のじいちゃんばあちゃんにやってもらったんです。可愛かった……!

“話しかけんなオーラ”にも負けず、2ヶ月かけて扉を開けた


──仲良くなりたいと言えばお2人の出会いを伺いたいんですけど、最初は中学の頃だったそうですね。
みなみ 中学の時に同じ塾で、まこは顔と名前だけ知ってたんです。私、まこの隣にいる女の子がすごい気になってて、その子を意識してたからまこの名前も知ってたみたいな。で、高校の入学式で、私の前の席がまこだったんですよ。
──それは、運命ですね。
みなみ 本当にそこ、運命だと思ってて。
──まこちゃんも思ってる?
まこ (うなずく)
──思ってますよね(笑)? 高校に入るまでは顔を知ってるくらいだったとのことですが、その時はお互いをどう思ってたんですか?
みなみ その時、まこはゴスロリを着てたんですよ。あとは、その時から変わらない“話しかけないでオーラ”!
まこ ウフフフフ。
みなみ 怖いっていうイメージがあったんで。
──でもよく考えると、中学生で、塾で、ゴスロリ着て行くって凄くないですか(笑)。そんな子って、多いんですか?
みなみ いや、多くなかったです。だから、すごい印象的になって。
まこ そういうこと(笑)?
動画再生1億回を超えた女の子2人組「まこみな」の夢「100歳になっても動画を上げてギネスブックに」

──まこちゃんはみなみちゃんをどう思ってました?
まこ すごい元気な人だなって思ってました。髪がショートだったんで「何か部活やってるんだろうな~」って思いながら見てました。
──で、高校でみなみちゃんの前の席にまこちゃんがいて。すぐに仲良くなれたんですか?
みなみ それはだってもう、オーラ出してるから……。
まこ 本当、心閉ざしてた(笑)。
みなみ がんばってがんばって、とにかく話しかけて鍵こじ開けて。2ヶ月くらいで打ち解けられてきて。
──無理矢理、開けたんですか。みなみちゃん、がんばったんですね。
みなみ 入学式から、半年かけたんですよ。無視されたりして……。
──まこちゃんも、さっき「運命感じてた」って言ってたじゃないですか(笑)。
まこ アハハハ! もちろん、それは感じてましたよ(笑)。グループでいたんですけど、その中では一番話しやすかったっていうか。
──でも、クールは崩さなかった?
みなみ 最初の「ゴスロリ」「クール」っていうイメージを覆して、結構喋る人なんだなと言うのは鍵をこじ開けてわかりました。
──まこちゃんは、なんで「鍵を開けていい」と思ったんですか?
まこ なんか他の人と違うなぁと思ったから。
みなみ なんか、本当に違うんですよ。なんか違くて。何が違うのかわかんないんですけど。なんか違うんだよね?
まこ うん、なんか違う。なんか違うよね?
──波長が他の人とは違うんですかね?
みなみ そうなのかな。何かがピタッとはまって。だから、「家族よりも家族」みたいな感じです。私、「親友」って言うのが嫌で。「親友」って言うと、終わる気がして。あるじゃないですか? 「これからもずっと!」みたいな。そういう言葉を、2人の間で言いたくなくて。だから、「家族よりも家族」って。
──いい言葉ですね。
みなみ 言ってたよね、2人でね。「親友って言いたくない」って。「ずっ友(ずっとも)」とかじゃなかったけ?
まこ 「ニコイチ」みたいな。
──これもスタッフさんから聞いたんですけど、まこちゃんは人見知りということで。
まこ はい。……誰から聞いたんですか、そういう情報(笑)?
──秘密です(笑)。みなみちゃんから扉をこじ開けられなかったら、高校生活はどうするつもりだったんですか?
まこ 高校入学して、絶対に友達できると思ってなかったんで、きっと孤独! 別に学校通ってたらいいかなぁと思ってました。

「最低だった性格をまこが変えてくれたんです」(みなみ)


──2人はケンカしたことないんですか?
まこ&みなみ (声を合わせて)あります。
みなみ 高校1年と2年の間の春休みです。原因は! 私が、まこの悪口言ってたんです。その悪口がまこにバレてケンカしたんですけど、その時の私の性格、本当にひどかったんです。最低。私、嫌われるのが怖くて、相手に合わせるみたいな。その合わせてるのに気付いて「疲れないの?」って言ってくれたのが、まこだったんです。
──さすが、まこちゃん。
まこ (ドヤ顔で)救い出しました。
みなみ アハハハハ! 悪口言ってたのがバレて最低だった性格を変えるきっかけになったし、今みたいなこういう関係にもなった、大切で一番大っきいケンカでした。それだけです、ケンカしたのは。
──人に合わせるっていうのは、その場のノリで思ってもない悪口を言っちゃうっていうこと?
みなみ 例えばAさんが誰かの悪口を言ってたら「あ~、わかる」って合わせたり、BさんがAさんの悪口言ってたらBさんと「あ~、わかる」みたいな感じです。
──ありますよね、そういうのは。高校生くらいの年代でそうじゃない方が凄いと思います。でも、そういう性格だったのがまこちゃんから救い出されて。
みなみ そこから、人の悪口を言ったら全部返ってくるっていうのがわかったんで、性格も直して。で、ケンカでまこの大切さがわかって。そこがまた、他の友だちと違うところなんですよ。普通だったら、ケンカしたら「もう絶対しゃべんない!」って感じだと思うんですけど、まことは違くて「仲直りしたい」「会いたい!」って思って、LINEを送ったんですよ。そしたら、同時にまこからも“ポン!”って。
──あぁ、また運命が。
みなみ そこも、また奇跡。ずっと奇跡!
まこ 奇跡やぁ~!
みなみ それ無かったら、今無いもんね?
まこ うん!
みなみ まこが言ってくれなかったら、ずっとあの性格だったんだなって思います。
──なるほど、救い出したんですね。
まこ (ドヤ顔で)ええ!
みなみ アハハハ!

『イッテQ!』に出て、虫を食べたい!


──この前、お2人はものまねの番組に出たんですよね? 阿佐ヶ谷姉妹のモノマネをやったっていう。
みなみ そうなんです。
──今まで、CDとか写真集とか可愛い方面が続いていたので、てっきりそっちの方面へ進んでいくのかなと思いきや、いきなり阿佐ヶ谷姉妹。ということは、バラエティとかも出ていきたいんですか?
まこ&みなみ (声を合わせて)出たいです!
まこ 『イッテQ!』とか出たいです。
──本当!? チャレンジ系に?
まこ&みなみ (声を合わせて)はい!
みなみ ずっと言い続けてることがあって、バンジージャンプやりたい!
──えーっ!?
みなみ あと、あれ食べたんです。イモリ。
まこ イモリとカエルとカラス。
みなみ あと、ワニ、ゲンゴロウ。
──なんですか、それ(笑)。出川さんみたいなことをやりたいんですか?
みなみ そこまでは行かなくて、温泉同好会!
まこ 森三中さんと一緒に。
みなみ 絶叫系とか虫食べさせられたり。ああいうの、やりたいです!
──でも、似合うかもしれませんね。目に浮かびます(笑)。
みなみ アハハハハ!
まこ ウフフフフ!
みなみ だから、モノマネもすごく楽しかったです!
──へぇ~、モノマネも得意なんですね。お2人は、「こういう活動をしていきたい」というビジョンはあるんですか?
みなみ 自分たちが「面白い!」って思えることをやりたいです。モノマネやっててすごい楽しくて、「自分たちって何目指してるんだっけ?」とも思ったんですけど(笑)。でも、バラエティ系がやりたい! 好き。
──そうなんですか! 歌は?
みなみ 歌もすごい好きで。イベントは歌わせていただけるし、楽しくて「ファンとまこみなが会える」っていう、最高な時間。それは、すごい幸せです。色々、いっぱい経験させてもらってます。
──ライブでは「ダンスメドレー」っていう、みんなでまこみなのダンスを踊る時間があるんですよね?
みなみ みんなで双子ダンスを踊る時間がすごい楽しいんですけど、踊ってくれるまでの時間が長いんですよ。立ってくれないんですよね。
──なぜなんでしょう?
みなみ 皆さん、おしとやかなんです(笑)。最後、まこみなと写真撮る時間で「踊ろうとしてたよ。でも、隣の人が踊ってなかったから踊れなかった」っていう人がたくさんいて。でも、みんなを動かせるのは自分たちだから。「どうやったらみんなが立ってくれるのかな?」って考えて。一度やったのは、座ってるみんなを立たせるために自分がまず座ろうって。それで「行くよ? 『せーのっ』でみんな立とうね!」みたいな。そしたら、みんな立ってくれました。小っちゃい子たちの方が立って踊ってくれます。
──小っちゃい子って、何歳くらいの子が来るんですか?
みなみ 最年少で3~4歳くらいの子が来てるかも……。
──そのくらいの子たちが、MixChannelを観てるんですかね?
みなみ 結構、みんな観てます……! 小学生が携帯持ってるんですよ!?
まこ 早っ!
みなみ 私、絶対持たせてもらえなかったです。
──僕なんか、携帯を持ったのは大学からですよ。
みなみ 私、中学の頃に「テストで○○点取ったら携帯買ってあげる」って言われて、中学2年生の時にその点数取ったのに買ってもらえなくて。高校1年生からしかダメだった……。
──まこちゃん、その辺早そうですねぇ。デジタル系が。
まこ 本当ですか? 携帯持ったの、中学2~3年くらい。その時、周りはみんな持ってました。
みなみ 周りの人が持ってたから、私も欲しかったの!
──じゃあ、みなみちゃんは遅い方なんだ?
みなみ 私、遅い方なんです。まこの住んでるところは発展してる地域で、私の方は全校生徒が100人くらいだったから、携帯が無くてもまだ生きていけてたっていう。

なんでバズったのか、自分たちもよくわからない


──ライブでみんながまこみなの踊りを踊るじゃないですか? それを見て、どういう気持ちになります? 自分たちが考えたダンスをみんなが踊ってくれてるわけですけど。
みなみ そうですよね。本当に不思議なことだなとずっと思ってて。みんなで踊った時は、一つになったな。
──お話を聞いてると、たしかに不思議な感じだと思うんですよね。動画を上げて、カフェにいたら急にバズったみたいな。お2人からして、なぜこんなに動画が視聴されてると思いますか?
まこ 私たちも、よくわかんないよね?
みなみ 「MixChannelの動画を観てると楽しい気分になる」「仕事の疲れも吹っ飛ぶ」って言ってもらえて。たぶん、私たちが楽しんでるのを観ると楽しい気持ちになるんじゃないかな? って。コメントでも、みんなそう言ってくれるから。自分たちでも何がいいのかわかんなくて、どこでそういう風に思ってもらえるのかわかんないから逆に聞きたいんですよ。

(寺西ジャジューカ)