明治安田生命J2リーグのV・ファーレン長崎は20日午後、MF氣田亮真がベガルタ仙台へ完全移籍することを公式発表している。

 氣田亮真はジェフユナイテッド市原・千葉の下部組織、専修大学をへて2020年にV・ファーレン長崎に入団。

J2リーグ開幕節・栃木SC戦で途中出場を果たすとシーズン中盤以降は先発での出場機会が増え、J2リーグ18試合で先発メンバーに名を連ねて手倉森誠前監督からの信頼を掴んでいた。

 同選手はV・ファーレン長崎を離れることについて「この度、ベガルタ仙台に移籍することになりました。この移籍をするにあたって、『昇格にはお前が絶対に必要だから残ってくれ』と言い続けてくださり、そして最後には僕の人生の挑戦を認めてくださった社長、強化部には本当に感謝しています」

 「また、お手本となるような素晴らしい選手やスタッフの方と戦えたことは僕の誇りです。年上年下関係なく、レベルの高い選手のプレーを見て、感じて、時にアドバイスをいただいて、サッカーを学ぶことができました。サッカーにおける個人戦術を細かく教えていただいたコーチングスタッフ、身体のコンディションやメンタルケアをしていただいたフィジカルスタッフ、連戦の中、怪我をしないように身体のケアをしていただいたトレーナーの、練習や試合の準備を完璧にしていただいたキット、その他クラブ関係者の皆さま、すべての人にとても感謝しています」

 「大学生の時、長崎に来るか、他のチームに行くか本当に悩みました。その中で長崎なら成長できると思い、覚悟を決めプロのキャリアをスタートしました。

「僕はプロでもできる」という最初は根拠のない自信でしたが、開幕戦での多くのサポーターの皆様の声援を聞いた時、これほど素晴らしく温かいサポーターがいるなら「僕はやれる」と確信しました。トラスタでの試合は本当に心強く、手拍子や歓声が僕の脚を動かし、もう一度仕掛けに行く気持ちにさせてくれました。コロナ禍という難しいシーズンに、僕自身、怪我やコンディションの問題、実力不足などで試合に出られないこともありましたが、サポーターの皆さまからの応援やインスタグラムでのコメントを見て、ブレることなく努力を続けることができました。ファン・サポーターの皆さまにとても感謝しています」

 「この移籍は僕のわがままかもしれません。ただ自分のサッカー人生を考えた時に今、J1で勝負したいと思いました。プレースタイル同様、迷うことなく挑みに行きます。

困難な道が待っていると思いますが、日本のサッカー界、そして世界のサッカー界に「氣田亮真」という存在を見せつけたい、という思いが強くあります。その挑戦をこれまで同様、応援していただけると嬉しいです。今年このチームに残ることよりも大きい恩返しをいつか必ずしたいと思っています。僕のサッカー人生を懸けて戦いに行きます。1年間ありがとうございました。長崎が大好きです。
行ってきます。2020:魅了する 2021:衝撃を与える」と長文にわたりV・ファーレン長崎の関係者やサポーターに対して感謝の気持ちを伝えた。