今さら聞けないクリームチーズの美味しい活用法を専門家に聞いてきた！

2020年09月20日(日)10:50

　厳しい酷暑もひと段落して秋の気配を感じるようになってきました。夜が長く感じられるようになってきた今日この頃、お家ごはんや家呑みを充実させるのに、あったら嬉しいのがちょっとおしゃれなチーズ。

おなじみのプロセスチーズやカマンベールもいいけれど、専門店や輸入食材店などで買う、こだわりのチーズもたまらない～。

　そこで素朴な疑問が。そもそも、クリームチーズって何？　クリーミーな口当たりだからクリームチーズ？　それとも生クリームとかなんかのクリームを混ぜたチーズだからクリームチーズ？　何を持ってクリームチーズ？　今までたくさん食べてきたのに今更ですが、でも気になり出したら止まらない。

　ということで、素朴すぎる疑問を解消してもらうべく、向かったのは東京都中央区、日本橋浜町にある専門店、『チーズ・オンザテーブル』。最寄駅は東京メトロの水天宮前駅。ヨーロッパ直輸入、こだわり抜いた本物のナチュラルチーズだけを生産者から直接取り寄せているお店です。

「クリームチーズは、フレッシュなミルクに生クリームを加えることで、独特のコクと酸味を抑えた、クリーミー感のあるチーズのことですよ」とニッコリ。

　いわゆる真っ白、なめらか～なものから、長期間楽しめるプロセスタイプのもの、2種類のチーズを混ぜたものなど種類は幅広く、それこそチーズを作っている国や地域それぞれにクリームチーズはあるとのこと。

　そして、クセがなく、なめらかな質感からアレンジも多様。ベーグルのクリーム＆サーモンのように直接パンなどに塗るものや、チーズケーキ、パスタのソースなど料理の材料などにも。

「生春巻きの具として使ったり、少し果汁と混ぜて、パンに塗るのも美味しいですよ。ヨーロッパではコンソメスープに混ぜると、子供に喜ばれたりするんです」と今藤さん。

　コンソメスープにクリームチーズ、やったことない！　そういえば某ファミレスのコンソメスープ、フランスパンと溶けるチーズがのっているなぁ。クリームチーズだとよりさっぱり味わえるのかも？

フルーツ入りのチーズはスパークリングワインとともに

　そこで、今藤さんにオススメのクリームチーズを聞くと、「フルーツの果肉入りのクリームチーズですね。デンマーク産のクリームチーズにパインの果肉と果汁が入ったものなどは、ジューシーさとクリームチーズのコクがマッチして、デザートチーズとしても美味しいですよ」とのこと。

オススメの相性のいいお酒は？

「泡タイプのワインが一番合うと思いますが、白・ロゼワインもいいですね。チーズがフルーツと一緒になっているので、甘口のデザートワインもオススメですよ」。ちなみにお店には、パインのほか、オレンジや、桃＆ラズベリーがミックスされたものもあるとのことなので、時期によって色々な果物とのコラボレーションが楽しめそうです。

オススメの食べ方は？

「もちろん、そのままでもいいし、ビスケットにのせてサンドするのもいいですね」。ビスケット、確かに合いそう！　となると、お酒よりもデザート感覚で、紅茶やコーヒーとの相性も良さそうです。

　一口味わってみると、デンマーク産のクリームチーズ自体が結構濃厚で、その豊かなコクを、パインが爽やかにしているような味わい。チーズなのにジューシーでトロピカルな美味しさです。このチーズでチーズケーキを作ったら絶対に美味しいはず。

　お店にはフルーツなし、プレーンなデンマーク産のクリームチーズもあるので、こっちを買って好きなフルーツを混ぜて自分でアレンジするのもいいなぁ。

なめらかなのに濃厚なのはデンマーク産の特徴なの？　しっかりとしたコクは、くせになりそうな味わいです。

　ヨーロッパの生産者から直接輸入、品数は300種類以上を誇る『チーズ・オンザテーブル』。北海道から九州まで店舗がある上、通信販売も行なっているので、こだわりのチーズを食べたい、探したいという場合は、まずはホームページをチェック。ちなみにお店では、9月～10月にデンマークチーズフェアや、秋らしいワインが練りこまれたチーズなどを販売中。通信販売では、チーズに興味があるけれど、そのまま食べる以外はよくわからない、という人におすすめの、レシピ付き「WEB限定チーズガイドセット」なども販売中です。

　時期によっては、ドライフルーツやナッツ、ハーブ入りのものがあるなどアレンジ商品も豊富なクリームチーズ。

次回はフランス産とデンマーク産のクリームチーズの違いを食べ比べてみようかなぁ～。食べやすく、飽きのこないクリームチーズだからこそ、もっと色々な味を楽しもう！　という気持ちになりました。

（取材・文◎石澤理香子）

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