スナップえんどうとスナックえんどうに違いはあるのか?
正しいのは“ク”ではなく“プ”でした〜。
ある日、友人からこんな疑問が。「すごく気になってるんだけど、“スナップえんどう”と“スナックえんどう”ってどこが違うのかな?」

正直、私はそれまであまり気にしたことがなかったのだけど、主婦でもある彼女はさすがの着眼点! たしかに、言われてみれば、スナップとスナック、どちらも聞いたことがある。
果たして違いはあるのだろうか?

そこでさっそく、畜産や野菜等に詳しい、農畜産業振興機構に問い合わせてみた。
すると、このふたつは同じものを指しており、1970年代にアメリカから輸入されてきた品種で、正式名称は“スナップえんどう”だという。

ところが、日本では販売するメーカーによって、商品名を“スナックえんどう”とするところが出てきたため、いつの間にかスナップとスナックが共存するようになったとか。そこで、昭和58年には、農林水産相が“スナップえんどう”に統一するよう決めたそうなのだが、実際のところは“スナックえんどう”も、まだまだ存在している様子。

ちなみに、英語で“スナップえんどう”は、snap-bean(スナップビーン)といって、「ポキンと折れる」や「パチンと音をたてる」といった意味を持つ、snap=スナップからきているみたい。
日本で“スナックえんどう”となったのは、軽食のスナックみたいに食べられる、またスナップよりスナックの方が日本人に親しみやすいから、などの説があるようだ。
たしかに日本人には、スナックの方がしっくりくるような気がする。

既に“スナックえんどう”も浸透しているし、商品名として間違いではないかもしれない。でも今後は一応、正式名称“スナップえんどう”として覚えてください! (田辺 香)