歌って踊って……フラダンスで天気予報!?
(上)「フラ・ニーニャ」のおふたり。雨の娘「ウア」こと加藤祐子さん(左)と太陽の娘「ラー」こと元井美貴さん(右)。「フラ・ニーニャ」のネーミングはフラダンスの「フラ」と、気象の「ラ・ニーニャ現象」から (下)お披露目会で。これは「虹」の意味を表す踊り
女性たちの間で習い事として定着しつつあるフラダンス。夏も近いし、ダイエット効果にハワイブームも手伝って、さらに人気が高まっている。
そんな中、ちょっと変わったフラダンスユニットが誕生した。気象予報士によるフラダンス天気予報ユニット、その名も「フラ・ニーニャ」。フラダンスで天気予報をしてしまおうという、なんとも不思議なこのふたり、さっそく取材を試みた。

「フラ・ニーニャ」は、太陽の娘「ラー」と雨の娘「ウア」の女性2人のユニット。二人とも正真正銘の気象予報士で、テレビでも活躍するお天気キャスターだ。フラダンスの振りのひとつひとつが言葉を表していて、「晴れ」「雨」「曇り」「雷」「虹」など天気を表現する様々な踊りがあることに目をつけ、それらを組み合わせて踊りながら天気予報を伝えてしまおう、という構想で結成。
既にオリジナル曲のレコーディングも行い、イベントの出演も決まっているらしい。お天気キャスターがユニットを組んで歌手デビュー!? しかもふたりとも気象予報士でとってもキュート! 何かと話題になりそうな予感。

おふたりが所属する株式会社ウェザーマップの小林さんにお話を伺った。
結成のきっかけは数年前、学生時代からフラダンスを趣味で習っていた「ラー」こと元井美貴さんが「フラダンスで天気予報が伝えられるのでは!?」と提案したことから。天気予報の最大の目的は「災害を未然に防いで人命を守る」ことであるが、そのためには日ごろから天気に興味を持ってもらいたい、その「入り口」として親しみやすいフラダンスを取り入れることを思いついたという。
元井さんはフラ歴7年目だが、ユニットを組むことになった「ウア」こと加藤祐子さんはほとんど初心者だったため、春先からの猛練習、初のレコーディングなど、かなりハードな道のりだった。
でもここまでたどり着けたのは、ふたりのがんばりと強い思い、夢があったからだという。天気を伝えることを愛してやまないふたりなのだ。

今後はイベントを中心に活動していく。この夏は、ハワイアンイベントや、地域のお祭りのステージ出演がいくつか決まっている。元井さんは「今後は幼稚園などで『歌って踊るお天気教室』を開いたり、お年寄りの方とは『元気が出る健康お天気フラ』を踊りたい!!」と夢を語ってくれた。

ふたりのかわいい歌声と踊り、そして熱い思いが、天気予報業界に新風を巻き起こすかもしれない。

(さくら)