エキサイトブックスで話題となった記事「文学賞メッタ斬り!」が、なんと単行本としてパルコ出版から近日発売
これを記念してアップされたサイトには、単行本化直前になだれ込んできた「りさたん、ひとみたん」芥川賞受賞に関する緊急対談の一部が掲載されている。

各種文学賞の下読み経験も豊富で、稀代の読書家である大森望と豊崎由美は、果たして「りさたん」をどう評価しているか? 

実はこれが、すごく高いのである。
まずは大森氏の弁から。
「とてもとても、容姿に恵まれた人が書ける小説じゃないよ(笑)。(作品は)すごく性格が悪い感じで末頼もしい。」
続いて豊崎氏。
「下手な書きかたしちゃうと、低レベルのいじめ話か、つまらない恋愛小説みたいになって閉じちゃいそうな話を、絶妙に開いたまま上手に物語を手放してる器量には舌を巻きます。」

歯に衣着せぬトークが炸裂しているアンタッチャブルな本の中では、見事な誉めっぷり。そういえば仲俣暁生も書評で彼女の作品をサリンジャーにたとえて評したりしていたっけ。(みと)
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