みたま祭りで日本に2つだけの見世物小屋体験
(写真上)光の祭典とも言われる「みたま祭り」。左下の巨大なライトが鳥居を照らしてます。(写真中)名物「見世物小屋」。この中ではショッキングな光景が!(写真下)賑わっていたカキ氷の屋台。右上の容器に氷を入れ、お好みのシロップでどうぞ(カップ付で300円)
東京・九段下にある靖国神社では毎年7月13日から4日間、戦没者の霊を奉る「みたま祭り」が行われる。戦没者なんていうと重々しい雰囲気のようだが、たくさんの屋台が立ち並び、数え切れないほどの提灯の明かりが幻想的な、にぎやかなお祭りである。


高さ25メートルの巨大な鳥居が靖国神社の目印。この鳥居、耐久年数はおよそ1000年だとか…。参道の両側には屋台がズラーッ。

生ビールとおつまみを買ってベンチに座っていると何処からともなくハーモニカの音。曲は「荒城の月」。演奏を終えたおじさんが近くの高校生に突然「男前だね!」とか声をかけ、困らせていて面白かった。


拝殿右手の能楽堂では歌や踊りやマジックショーなどのステージを見ることができ、それぞれ渋い味わいがあって飽きない(今年はつのだ☆ひろも出演するらしい!)。また、付近には各界著名人の書いた「懸ぼんぼり」が吊るされていて、意外な名前があったりして楽しい。毎年、ここにメッセージを書いていた窪塚君のぼんぼりが今年は見られず寂しかった。

参道から少し外れて「見世物小屋」があり、みたま祭りのひそかな目玉になっている。現在、日本には2社しか残っていないという貴重な見世物小屋。数年前までは「蛇女」や「河童のミイラ」などのいかにも怪しげな出し物があったのだが、最近は少し趣向が変わってきているようだ。
気になる今回の出し物は…?と、書いてしまうのもなんなので、内容は伏せておきます(みんな悲鳴をあげてたよ!)。

ぶらぶら歩いていると、やけに流行っている屋台があった。一見なんの変哲もないカキ氷屋さんなのだが、入れ物が変わっていて、3つの味が楽しめるようになっている。シロップも12種類の中から好きなだけかけ放題!で、300円!!この容器を持って歩く浴衣の女の子をやたら見かけた。買ってみると、屋台のお姉さんが「これ、取り外して洗えるんですよー」と言う。食べ終えてから言われるままに洗って持ち帰ってきたが、何に使えばいいんだ…。
途方にくれたが、とりあえず飾っておく。

「戦没者の魂を奉るお祭り」なので、軍帽をかぶったおじいさんを見かけたりするが、そのすぐ脇にはミニ浴衣のギャルがたこ焼きを食べながら歩いていたりして、そういうごちゃ混ぜな感じが「みたま祭り」の魅力!7月13日から16日まで四日間、22時ごろまで毎日やっているので、お暇のある方はぜひ!(スズキ ナオ)