においはどうなの? ぞうさんのウンチで作った紙
(上)井の頭自然文化園のぞうさんペーパーグッズが並ぶコーナー(中)わたしが購入したグリーティングカード 一部210円。模様は印刷ではなく紙の切り張り。デコボコで立体感があります(下)ペーパーバッグ 520円
以前銀座でタダで紙をもらってきたわたしですが、今度は象のフンで作った紙の紹介です。そう、大きな声では言えませんが、ウンチが原料の紙なのです!

この紙はぞうさんペーパーといい、100%手作りのリサイクルペーパー。
株式会社ミチコーポレーションが、スリランカのMAXIMUS社と現地NGOとで共同開発したもの。工場はスリランカにある。高齢の象が余生を過ごすための施設や、象の孤児院で排出されたフンが原料。売上金の一部は象の保護活動や子供たちの環境教育のために使われます。

ここで気になるのは「ほんとに汚くないの〜?」ということでしょう。原料のフンは、ドラム缶の中でまる一日かけてボイル殺菌されているので心配ナシ! そのあと古紙などと混ぜたり、和紙のように紙をすいたりして仕上げられます。


実物を見たくなり、井の頭自然文化園まで買いに行ってみました。正面入り口近くの売店で、ぞうさんペーパーグッズのミニコーナーを発見。ノートやグリーティングカード、ペーパーバッグなどの品揃え。デザインは象をモチーフにしたカラフルなものが多く、手作りならではの素朴さがいっぱい。じっと見ていると、これを作っている遠い異国の人たちに思いを馳せてしまいます。

売店のおばさんに尋ねてみると、以前テレビでぞうさんペーパーが取り上げられてから、かなり売れているらしい。
個人的には「ウン」と「運」をかけて縁起物になりそうな気もします。

紙のにおいを嗅いでみましたが、もちろん例のアノにおいはしませんでした(したら大変)。全国の主要動物園などで発売中なので、もし見かけたときには安心して手に取ってみてくださいね。(ヤマノウチマナミ)

ぞうさんペーパーのサイト
Q&Aコーナーによると、東京都の小学生からの最も多かった質問は「くさいのか?」だったらしい。ぞうさんペーパーを使った名刺も作れます。