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お月見団子のルーツはサトイモだった、ではバナナは…

9月28日、中秋の名月、十五夜である。テレビの天気予報によると、当日の天気予報はくもり、したがって名月はお目にかかれないという予想だった。なんて他人事のように言ってはいられない。それを言ったのは、他ならぬ自分だからだ。

しかし、残業を終えて最寄り駅を降りたときに、まず目に飛び込んできたのが、中天に輝く見事な満月。あわてた。よく見ると、たしかに月はきれいに見えているが、その月明かりに照らされて、周囲の雲もはっきり見えている。つまり、くもり、という天気予報は当たっていたわけだ。しかし、ちょうど月が出ている所だけ雲がなく、見事な満月が現れたというわけ。

くもり、という予報を出したのは気象庁。月は見えないと判断したのは自分。ということは……、悪いのは自分だけ。誰にも責任転嫁できない、最悪の事態に陥ってしまった。落ち込んだ。落ち込みながらも月に見とれた。

中秋の名月は『芋名月』とも言う。ダサイという意味ではない。元々、この頃はサトイモの収穫時期であり、日本では、往古からサトイモの収穫祭が行われていたらしい。一方、観月の風習は、中国から伝わったもので、たまたま同じ時期に行われていたふたつの行事が、融合したものが、お月見という行事である、とモノの本に書いてあった。だから、お月見の夜には、サトイモ、あるいは、その発展形である月見団子を供えるんだと。

それにしても、どうしてサトイモなのだろうか。秋の収穫物といえば、まず思いつくのがコメでしょう。他にも果物やフルーツなど(一緒か)、いくらでもある。百歩譲って、イモ類に限ったとしても、ジャガイモやサツマイモなど超メジャーなイモがあるのに、どうしてわざわざサトイモに白羽の矢が立ったのか。

調べてみた。サトイモは、ポリネシアや東南アジアで主食にされているタロイモの仲間で、稲よりも早く、縄文時代には日本に伝来し、コメ以前は圧倒的に主食だったらしいのだ。これは、縄文人は南方系という説と合致するし、昔の日本人がサトイモに特別な想いを抱いていたとしても不思議ではない。

ところで、同じ南方系の食材でも、もしサトイモの代わりに、バナナが伝来してきていたら、どうなっていたんだろう。きっとコメの前はバナナが主食で、お月見の夜にはサトイモじゃなくてバナナが供えられ、ススキはテーブルヤシだったかもしれない。何より、もしもバナナだったら、満月じゃなくて三日月がお月見の対象だったかもしれない。うーん、いいかも。温暖化も進んでいることだし、中秋の名月を見損なったら、次の三日月の晩にバナナを供えて観月会なんていかがだろう。(脳天気)

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