チェコの「ドラえもん」はオバQ似
(上)これが噂のクルテク=もぐらくん。(中)クルテクはねずみくんと大の仲良し。(下)仲間のうさぎくんとその彼女?女の子のキャラクターには髪の毛をつけるだけという、その大胆さも魅力。[illustrations(c)Zdenek Miler]
ま〜るい大きな目と、頭に毛が3本……といっても、オバケのQ太郎ではありません!

これは、チェコの国民的キャラクター“クルテク”、そのまま訳すと、もぐらくんだ。どちらかというと、チェコではドラえもん的存在といえる人気者。
日本では、30年くらい前に出版された絵本「もぐらとずぼん」(福音館書店)がずっとベストセラーになっているので、親しんだ人も多いのでは?

もともとクルテクはチェコで子ども向けに制作された短編アニメーション。クルテクと森の仲間たちが繰り広げるストーリーは、シンプルでほとんどの作品でセリフがないのだが、クルテクたちの喜怒哀楽の表情だけで充分に伝わってくる。ちょっとしたことで泣いたり、笑ったり、なんといってもその動きや表情が可愛いくってハマってしまう。そんなクルテクが、今アツイ!

クルテクの作者、ズデネック・ミレル氏は83歳のいまも現役で活躍中なのだが、そんな彼が手掛けたアニメーション作品が、いよいよ10月16日から劇場公開されるのだ。

クルテクはすでにDVD化もされているけれど、今回はクルテクの未公開作品を含む他作品が初めて上映される。クルテク以外にもこいぬやコオロギなど、超キュートなキャラクターが大集合。ほのぼのとした癒し系キャラが多いので、大人たちの心もくすぐること間違いなし!

また最近では、書籍やキャラクターグッズのアイテムもどんどん増え始めている。ぬいぐるみからステーショナリーなどまで数多く販売され、人気急上中なので要チェ〜ック!(田辺 香)
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