
東北・山形県に「面白山」はある。
気になる「面白山」という名前の由来だが、駅構内にあった看板によれば、山中にある滝の様子がとても面白かったために、その滝を「面白権現」と呼ぶようになり、やがては山の名前になったとのこと。しかし、30メートルぐらい歩いたところにある別の看板には「(積雪で)面の白い清い山」というところから名づけられた、と書いてあっていきなり意見に食い違い。一体どっちなんだ!まあ、ここら辺も面白いではないか。
「紅葉川渓谷」と書かれた標識に従って階段を降りていくと、そこには透き通るような水の流れが。周りを見渡せば山々。ちらほら紅葉が始まりかけている。なんとなく頼りない階段をさらに降り、渓流の上にかけられたこれまた頼りない橋をそろりそろり渡る。「藤花の滝」のダイナミックな姿に圧倒される。
コスモス100万本が咲き乱れるという「コスモスベルグ」にも足を運んでみたが、時間が早過ぎることもあって、工事関係者が数人いるだけだった。ここでは、コスモスの花言葉を学ぶことができたので良しとしたい。
と、あっという間の面白山だったが、スキーシーズンともなれば「電車で行けるスキー場」として、かなり賑わうんだとか(駅を出て数十歩ぐらいの場所にリフトがある夢のような便利さ)。紅葉シーズンももちろん最高。絶景満載の自然道をワイワイ散歩すれば絶対に面白い。今回は私の行った時期がちょっと中途半端過ぎたのかもしれない。いや、じゅうぶん面白かったんですが。(スズキナオ)