瓶入り「チェリオ」自販機はいまや日本に3台
(上)瓶入りチェリオのある風景(下溝「木村屋商店」にて)(下)チェリオ勢ぞろい!たまらない色合いです。
練馬・石神井公園内の売店は、長らく私の憩いスポットとなっていた。その理由の一つが売店前に設置されていた「チェリオ」(「ライフガード」でお馴染みの「チェリオコーポレーション」が製造する炭酸飲料)の自販機。
瓶に入った鮮やかな色の「チェリオ」を椅子に腰掛けてゴクゴク飲むのが最高の楽しみだったのである。さっきから過去形ばかりなのは、先日、その石神井の瓶入りチェリオ自販機が撤去されてしまったからで、それを知った時のショックと言ったら…。

売店のおばさんが「ここ以外の瓶の自販機も、もうやめちゃうらしいよ」と言うのを聞いて、さらなるショックを受けた私は、思わず「チェリオコーポレーション」に問い合わせてみた。結果は売店のおばさんの言ったとおり。「販売機自体の経年的な劣化と、販売アイテムのPETボトルへの移行の為」というのが主な理由で、瓶入りチェリオの自販機は姿を消しつつあり、現在は神奈川県に3台残るのみだという。確かに、瓶入りの飲料は扱いも大変そうだし、仕方ないような気も。
でももう一度飲みたい!

早速、教えていただいた住所のひとつを元に、JR相模線「下溝駅」を目指す。ホームを降りた瞬間、少し心細くなるほど静かな町「下溝」。駅からすぐの「木村屋商店」という酒屋さんの駐車スペース脇に、瓶入りチェリオの自販機はあった。早速「グレープ」「メロン」「オレンジ」の3種類を購入(1本100円)。お店の方に伺ってみると、「あの自販機?20年以上前からあるんじゃないですかね」とのこと。

早速飲んでみると、(いい意味で)チープな味わいが子供の頃を思い出させてくれる。
強いて言えば、ファンタをさらにちょっと甘くして、炭酸を少し弱くした感じ、というのが妥当だろうか。それにしても、久々に味わうチェリオは格別!飲みかけの瓶3本を胸に抱え、ガチャガチャ言わせながら大満足で帰路に着いた。

と、ここで「チェリオを飲みたいけど神奈川県は遠い…」という方に朗報!チェリオコーポレーションでは瓶入りの「チェリオ」をPETボトルで再現した「チェリオグレープ500ml PET」「「チェリオオレンジ500ml PET」を販売中。24本入りのケース単位になるが、サイトで通販もされている。チェリオの懐かしい味であの頃を思い出してみませんか?(スズキナオ)