エルメスの騎士像に隠された秘密
(上)左の方に馬にまたがった人が!(下)反対側からもどうぞ
2001年6月、銀座にオープンしたエルメスの日本本店「メゾン エルメス」。オープン前日から行列ができたりしてメディアを賑わせたものだった。
さて、ブランド物にはまったく縁のない日々を送り、当然「メゾン エルメス」に入店したことはない私だが、このガラス張りのカッコイイ建物に隠された秘密を握っているのである。

銀座にお越しの際は「メゾン エルメス」の屋上を見上げていただきたい(建物が高いので、通りを挟んだ向かい側からがいいと思います。通行人に十分ご注意ください)。よーくみると白馬にまたがった騎士の像が見える。「高級馬具の製造工房」からその歴史をスタートしたというエルメスらしいオブジェ。屋上の騎士は両手に旗をかかげているのだが、実はこの旗、エルメスのスカーフなのだ!

普通に歩いていたのではまず気づかないこの像。
先日、屋根のない観光バス「スカイバス」に乗った時にガイドさんが言っていたので始めて知った。それにしてもあの白馬にまたがっている人は誰…?気になってきたので「メゾン エルメス」に問い合わせてみることにした。

受話器の向こうがエルメスとあって、緊張で思わず体をこわばらせながら電話。「屋上の馬のことなんですが…」と切り出すと、「少々お待ち下さい」と、しばらく待たされて不安がよぎったが、電話に出られた方は優しい口調で対応してくれた。お話によれば、「馬に乗っている人」のモデルは「特にありません」とのこと。手に持っているスカーフは新作も含め、その時々の流行や季節に合わせて換えているとのことで、オープン当時から続けられているそうだ。


「メゾン エルメス」には、まだ当分縁のなさそうな私だが、とりあえず屋上のスカーフを見上げて満足しようと思う。(スズキナオ)

「メゾン エルメス(エルメス銀座店)」
住所 東京都中央区銀座5−4−1
営業時間 11:00−19:00(水曜休)