100円ライターのシールは剥がすべからず!?
ライターといえば、ジッポやダンヒルなどおしゃれなブランドものもあるけれど、圧倒的に多くの人が利用しているのがディスポーザブルライター、いわゆる使い捨ての100円ライターである。

このディスポーザブルライターをよく見てみると中央に仕切りがある。
この仕切りは一体何のためにあるのかご存知だろうか。

中の液体のガスはこの仕切りを右に左に移動できるので左右を完全に分断しているわけではない。この仕切りはライターに強度をもたせるためのものなのだそうだ。

ライターの中のガスは高温になると内圧が上がり膨張してケースを破損してしまう恐れがある。そのため圧力に耐えられるように仕切りを設けてケースを補強しているわけで、ちゃんと構造上の理由があったのである。

この仕組みは1970年代にディスポーザブルライターが登場して以来基本的には変わっていない。
そして、100円といえども、ディスポーザブルライターにはちゃんと安全上の保証もついているのだという。

その保証はライターに貼られているSG(エスジー)マークがついたシールに明記されている。このマークは協会の認定した安全基準をクリアした製品であることの保証の他に、製品の欠陥によって、万が一、ケガなどを負った場合に消費者を救済するための賠償保証があることを意味している。

一見ただの注意書きのようだが、保険証書的要素も含んでいるので、おしゃれじゃないかも、などどむやみやたらに削ったり、はがしたりしてしないように。

しかし、SGマークの対人倍賞責任保険はあくまでも製品の不具合が原因で対人事故がおこった場合のみ適用される。間違った使い方やライターが元での火事は含まれない。
SGマークはライターの他にも日用雑貨などにつけられている。

シール一つにとっても大きな意味があるのである。(こや)