キムチ横丁の季節限定カニキムチを食べる!
(上)キムチ横丁の店先には豊富なキムチ類が並ぶ。(下)カニキムチ!
コリアンタウンといえば、まっ先に新大久保が浮かぶけれど、東上野にも小さなコリアンタウンがあるのをご存知だろうか?

それは戦後から歴史があるという、通称キムチ横丁のこと。上野駅からも近く、昭和通りを一本入った通りにあるキムチ横丁には、韓国食材、焼肉屋、また韓国衣装のお店など、20軒ほどが連なっているのだが、やはりその名のとおり、キムチの種類が豊富。
ふだんはあまり見ないようなものまで揃っているのが魅力だ。

例えば、定番の白菜に加え、ねぎ、きゅうり、セロリ、小松菜といった野菜類から、かき、たこ、いか、そしてカニなどの魚介類まで、いろいろあるので迷ってしまう。それにしても、キムチってこんなに種類があったのか〜。

そこで、今回は一番気になったカニ(ワタリガニ)のキムチを買ってみた。このカニキムチは、手ごろな大きさにカットされた生のカニが漬け込んであるもの。殻ごと入っているその見た目だけで、最初はちょっと抵抗があったのだが、食べてみてビックリ。カニの甘さと辛みが絶妙で、もうやみつきの味! 辛いものが苦手で、キムチデビューの遅かった私でさえ、これは今まで食べていたキムチとは違う!!というのがわかる。

これが本場の味なんだろうな〜っていう感じ。ちなみに、カニキムチは冬期限定のため、11月頃から3月までしか味わえないそうなので、ぜひ一度試していただきたい。

それはそうと驚いたことに、キムチ横丁には、ヨン様ら韓流スターの存在がまったくなかった。あれだけ世間を賑わせているのだから、ポスターのひとつくらいあっても、と思ったりしたのだけど、そういうことに便乗しない、あくまで味で勝負、みたいなところがすごい。やはり常連客が多いようだ。
カニキムチにすっかりやられてしまった私も、既にリピーターになりそうな予感。(田辺 香)
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