全身ゴールドな河童の正体
一目見ただけで忘れられない、インパクト大の“かっぱ河太郎像”。
菓子道具、食品サンプル、料理飲食店器具、包装用品などの問屋が並び、地元の人々だけでなく、観光客にも人気の「合羽橋(かっぱばし)道具街」。眺めているだけでも楽しいこの商店街は、800メートルほど長く連なっている。
そしてその名の通り、河童をモチーフにした可愛らしい看板や、フラッグなどが目につく。

そんな中、異彩を放つ、強烈な“河童”を発見!!
金色に輝く“かっぱ河太郎像”である。何気なく商店街を歩いていると唐突に現れるのだが、河童をモチーフに、といったキャラクター系ではなく、人間に近いかなりマジな風貌、しかも全身ゴールドな河太郎像は、なにより目立っているのだ。

この“かっぱ河太郎像”は、「合羽橋道具街」の誕生90周年を記念して、昨年建てられたという。もちろん由来もちゃんとある。200年も前のことだが、水はけが悪く、洪水に悩まされていたこの土地で、治水の堀割工事を始めたと人物がいたらしいのだが、なかなかはかどらなかった。そこで当時、隅田川に住んでいた河童たちが手伝い、完成したという河童伝説があったのだ。しかも、その河童たちを見た人々は、商売が繁盛したそうで……。

そんなわけで、“かっぱ河太郎像”は「合羽橋道具街」にとって、商売繁盛のシンボルとなっているのだ。だから金色なのか。そう思うと、なんだかとっても有り難く感じられてきたりして。

みなさんも「合羽橋道具街」を訪れた際には、ぜひ“かっぱ河太郎像”を拝んでください。
というか、このピカピカの河太郎像は、決して無視できないはず!(田辺香)
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