なぜ「函館塩ラーメンキャラメル」は生まれたのか
当エキサイトBITでも取り上げられ、多くのトラックバックが寄せられた「北海道限定キャラメル」。その中にあって、キラリと光るインパクトを持つ一品が「函館塩ラーメンキャラメル」だ。


一粒食べれば、甘さとしょっぱさが渾然一体となって口の中に広がり、「でも意外と普通のキャラメルっぽいな」と安心させつつも、塩ラーメンテイストが確かにその存在を主張してくる。パッケージに印刷されたキャッチコピー、「なつかしの新食感」が示すとおり、駄菓子的な「レトロ」なチープさと、味わったことのない「フューチャー」な甘じょっぱさが完璧なまでのハーモニーを奏でる。

それにしても一体どういう発想がこの奇跡的な商品を生んだのだろう…。発売元である北海道函館の「株式会社 不二屋本店」に問い合わせてみることにした。

まず、商品について「塩ラーメンキャラメルといってもラーメンは入ってないんですよ。塩ラーメンのスープを原料に作っているんです」という説明を受けた後、この商品の生まれたきっかけについてたずねてみると、「函館は塩ラーメンが有名なんですよ。
それでやってみようと。」……なんてシンプルな発想! 思い立ったら即行動な勢いが素敵だ。

とはいえ、なんといっても珍キャラメル激戦区の北海道。その中で、発売開始から3年ほどになるとういう「塩ラーメンキャラメル」の評判はどうなのだろうか、うかがってみると、「まあそうですねぇ…。でも『ジンギスカン・キャラメル』とか、売れてますからね。」と他社製品へのライバル心をチラリ。「塩ラーメン」と「ジンギスカン」がまさか「キャラメル」という土俵でぶつかり合っていようとは…。

ちなみに私がこの「函館塩ラーメンキャラメル」を購入した大阪市浪速区のフードテーマパーク「浪花麺だらけ」では、発売当初からすでに4万個も売れているというから驚き!

そんな大人気(?)商品、「函館塩ラーメンキャラメル」は、前述の「浪花麺だらけ」を始めとしたナムコ系のフードテーマパークの一部で販売されているほか、北海道函館の土産物屋、駅売店などで購入可能だそうである。
ホント、意外にも結構おいしいんですよ!(スズキナオ)