ハイジも飲んだ 、ヤギのおちち
子供の頃、テレビアニメ「アルプスの少女、ハイジ」が大好きだった。アルプスのお山での暮らしが、楽しそうで、楽しそうで、憧れたものだった。
パンに暖炉の火であぶったチーズをのせて食べたらどんなにうまかろう。あんなにゴクゴクヤギのお乳を飲んだら、お腹はゴロゴロいわないのだろうか、とか。もっぱら食べる方にですが。

それからン十年後、近所のスーパーで、紙パックに入ったヤギのお乳に出会えるとは。さすがニューヨーク、商業主義ってすごい。

もともとヤギのお乳、ヤギ乳は、牛乳の飲めないアレルギー体質の赤ん坊のための代用品として、粉末状のものがドラッグストア等で扱われていた。
ところが近年、ヤギ乳にはコレステロールが少なく、逆に消化を助ける善玉乳脂肪酸がより多く含まれていることがわかり、健康印がついた。お腹にもやさしいのだ。よかったね、ハイジ。

更には、最近問題になった成長ホルモンや抗生物質が、ヤギには投与されていないとあって、牛乳内の残留物を気にする主婦や健康おたくを中心に人気が出始めた。今では、アメリカ全国の健康食品店や大手スーパー等で、手軽にフレッシュなヤギ乳が手に入る。

カリフォルニアで創業70年以上を誇るヤギ乳メーカー「メイヤンバーグ」では、粉末ヤギ乳を初め、レギュラー、ローファットのフレッシュヤギ乳、ヤギバター等を製造し、アラスカからハワイまで、アメリカ全国津々浦々広く販売している。


私も風呂上がりに腰に手をあてて、メイヤンバーグのローファットヤギ乳を試してみますた。

ゴククククク。フム。

もっと癖があるかと思っていましたが、さらさらしたのどごしで、結構飲みやすいですね。普通にいけますよ。私にとっては、ン十年越しの憧れ、アルプスのお山のお味だと思うと、感激! でございますね。
ヤギバターはとってもクリーミーで、ブルーベリージャムと一緒にパンにのせて食べると、これまたうまいっす。

実はこのヤギ乳、ヨーロッパ各地では、古くから結構飲まれているそうで、スペイン辺りでは、牛乳より一般的だそうな。メイヤンバーグの創始者もスイスからの移民でした。なるほど。とすると、濃いめのコーヒーに入れて「ヤギラテ」とかありかもしれませんね。ニューヨークのスターバックスで始めたら、またすぐご報告します!(チン・ペーペー)