ピザの宅配はどこまで来てくれるのか?
十数年前から始まり、いまや「お花見フード」の1つの定番になりつつある宅配ピザ。私も近所の公園でやってみました。
先日、某深夜番組で「宅配ピザは駅やイタリアンレストラン内でも来てくれるか」という実験をしていた。結果は、駅もレストランも許可がなければNG。
ただし、道路などは、場所を明確に指定すれば可能ということだった。
 
では、他にどんな場所が可能なのか。宅配ピザチェーン「ピザーラ」の会社・フォーシーズ広報担当者にアレコレ聞いてみた。
 
まず、最近よく見る「お花見会場の宅配ピザ」。あれはどんな公園でもOKなのかと聞くと
「そうですね。基本的に、お花見会場に出店するわけではなく、携帯電話から注文をいただき、お客様のご指定の場所に商品をお届けしております」とのこと。

では、山や小高い丘は? もちろん宅配エリア内に山があるケースは少ないだろうが。
「それはなんとも申し上げられないです。『宅配エリア』は、地域によって条件が違ってきますので、距離とお届け時間を考えて設定しています。小高い丘なんかは…市街地にあって、エリア内であるなら、OKの場合もあります」
これは河原や湖畔なども同様。では、映画館や球場、万博会場入り口、水上バス乗り場、埠頭などでは受けとれるのか。
「……。
一概には言えませんね。店舗によってできること、できないことがありますので、一律の基準はないんです。注文される方の携帯番号をお知らせいただき、明確な場所指定をしていただければ、応じられる場合はあります」
じゃ、高速道路のSAは?と聞くと
「それはできません。そもそも高速道路には原付が入れませんから」とキッパリ。そりゃ、そうですね。失礼しました。

では、病院内は? 患者は当然NGだろうが、見舞い客が病室で…というのはアリなのか。そもそも、見舞い先で宅配ピザをとるなんて非常識!という声はおいといて。
「病院側がOKであればお届けできる場合はあります。それぞれ店舗、状況に応じての判断になると思います」
 
なるほど。ちなみに、お花見会場にピザを届けるということ自体は、おそらく十数年前からやっている店があっただろうというが、最近は、本部から店舗に『お花見営業を積極的にやりましょう』という指示も出しているという。

「お花見のように、期間が決まっているイベントなどで、ある程度人数が集まるなら、『受注番』を派遣することもあります。
通常、お花見以外にはあまりないですが」

今後、花見だけでなく、河原のバーベキュー会場で、花火会場で、イベント会場で…などなど、いろんな場所で「ピザ宅配受注番」の姿を見る日もくるかもしれない。(田幸和歌子)