岡本太郎にお菓子で挑む「TAROの夢」
「泉心庵」の「TAROの夢」はこんなパッケー
亡くなった今もなお光を放ち続ける芸術家・岡本太郎。その力強い作品だけでなく、言葉や生き方そのものさえも強い影響力を持っていた岡本太郎を、お菓子業界だってもちろんリスペクト!

何の話かと言えば、川崎市内の和菓子・洋菓子店で売られている「TAROの夢」というお菓子の話。
5年前、川崎市多摩区に「岡本太郎美術館」がオープンしたのをきっかけに、川崎市菓子協議会が市内加盟店で販売を始めたのだというこのお菓子、岡本太郎の
絵文字「夢」をテーマに掲げ、「TAROの夢」という商品名で各店がそれぞれオリジナルなお菓子を作るという試みによるもの。当初50店近いお店で作られていたらしい「TAROの夢」だが、5年の間に参加店が減り、現在は16種類が存在するとのこと。今回その中
のいくつかをモグモグ食べてみた。

まずは中原区新城にある「すがや」のTAROの夢。チョコがかかったパイ生地のお菓子、と食べてびっくり!中から真っ赤なギュウヒが。太郎の芸術に対する「すがや」からの回答という感じでなんとも刺激的だ。


次は中原区市ノ坪の「泉心庵」のTAROの夢。こちらもやはりパイ包みのお菓子。中には栗が丸ごと一粒入っていて、程よい上品な甘さだ。食物繊維入りの餡を使っているというあたりにこだわりが光る。

お次に中原区今井南町「おかふじ」によるTAROの夢、これまたパイ包みで中に栗。同じテーマなだけにやや傾向が似てくるのだろうか。
とはいえ、お味の方は完璧です!ケチらずもう1個買ってくれば良かった…

岡本太郎が生まれた地であり、また強い愛着を持っていたという川崎。その川崎をスタンプラリーのように「TAROの夢」を食べながら巡るというのも面白そうだ。個人的には、「神奈川県菓子工業組合 多摩・麻生支部」の加盟店が共同で作った「TAROの夢」
(最中の中に唐辛子が練り込まれていてピリッと辛口らしい)をぜひ食べてみたい!(スズキナオ)