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山道を行く「登山国道」を歩いてみた

日本の国の道、と言えば国道。国道の中には、「階段国道」や「海を渡る国道」など、不思議なものがいくつかあるらしい。そんな中のひとつに、那須高原のちょっと北、福島県西白河郡西郷村の「登山国道」があるという。早速現地に行ってみた。

国道289号線、ぐねぐねの山道を車で行くと、車道は甲子温泉(かしおんせん)の一軒宿で終わっている。その先は、「甲子山(かしやま)」への登山道。坂道をいったん下り、滝の横を過ぎて、階段を上った先に、あったあった。噂の国道289号の標識。いつも見かける白いポールじゃなくて、そのへんから持ってきたような、木の棒に付いているのが、ミスマッチで妙な感じ。

いったいこれは何なの? いたずらなの? 道の管理者に尋ねてみることにした。国道だから国の管理かと思いきや、多くは都府県の管理下にあるんだそうで、福島県県南建設事務所の方にお話を伺うことができた。

「289号線は昭和44年に認定を受けたのですが、道路事業としては主要点と主要点(289号線の場合、新潟市と福島県いわき市)とをつないでいないといけないのです。道としてつながっていることを示すために、標識を立てたのです。登山道でも国道です」

道路法の定めで、国道は途中で切れてはいけないらしい。筆者は徒歩2時間ほどかけ甲子山山頂まで行ってみたが、倒木が多くて、車どころか自転車も通れそうにない。ハイキングを楽しむ人がちらほら。土を踏みしめ、今歩いてるのが国道かと思うと、ちょっと変な感じ。標識の方は、写真のもので最後だった。

調べてみると、車が通れない区間をもつ国道、289号線以外にも、山越え区間を中心に結構あった。筆者もあちこち山を歩いてるけど、山道でこんな標識を見るのは初めて。きっと、律儀な人が付けたんでしょうね…。

289号線では現在、登山道に並行するトンネル工事が進んでいる。平成20年度に完成予定で、完成後はトンネルが新しい289号線になるそうだ。その後も登山道は残るだろうけど、「国道」としては廃道ということになるらしい。標識もなくなる可能性大で、ちょっと残念。見たい方は今のうちにね。(R&S)

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