シカゴではなぜバイクのヘルメットが不要なのか
(上)団体でのハーレー、迫力あります(下)バイカーの権利を守ろうと頑張っているグループのメンバー達(Copyright 1998-2005 by ABATE of Illinois.)
シカゴのハイウエイを運転していて驚いた事がある。バイクに乗っている人がヘルメットをかぶっていないのだ。
ハーレーは勿論、KawasakiやSUZUKIなんかのバイクに乗っている人もヘルメットをかぶっていない。
ということは、きっとそういう「ヘルメット法」なるものがないのだろう。
実際に調べてみたら、アメリカ国内中で現在4州(イリノイ・アイオワ・コロラド・ニューハンプシャー)のみで、100%ヘルメットなしでオーケーとなっている。

街の中や公園などで自転車に乗っている人の方が、法律でなくともヘルメットをしっかりかぶっていたりする有り様なのだ。
「危ね〜な〜法律で決まっていようがいまいが、自分の身を守る為にかぶるんだろうが〜」と、常々思っているのだが、バイカー本人達は「バイカーにも選ぶ権利ってものがある。今日はヘルメットなしでもいいだろう、とか今日はヘルメットかぶろうかな〜とか。
そういう選択があって当然だと思う」という。

ハーレーダビッドソン本部がシカゴの北、ミルウオーキーにあるが為か、シカゴはバイクタウンと言われていて何台も続くノーヘルのバイカー達を目にする機会も多い。

そんなシカゴ(イリノイ州)だが、バイカーの権利を守るために数々の努力をしているグループがあり、ライダー教育をはじめ数々の安全対策術講習会をサポートしている。
年末になればチャリティーやボランティア等をしたり、このグループのお陰で以前はバイク通行禁止だった道も今では、バイクも堂々と走れるようになった、なんていうサクセスストーリーまでもがある。

やはり髪を風に靡かせながら走るって、心地いいんでしょうね〜。(シカゴ/あらた)