「飲ま、飲ま イェイ!」で大ブレイク中の「恋のマイアヒ」。
聞き取れない言葉を「なんとなくそう聞こえる」という日本語に訳してしまった(?)ことで日本では火がついた。

歌っているのはモルドバ共和国出身の3人組O−ZONE(オゾン)。

ところで、モルドバ共和国と言われてその場所をすぐに答えられる人はどのくらいいるのだろうか。私の場合は、ロシア周辺か? といった程度のお恥ずかしい状態。
さっそく調べてみたところ、モルドバ共和国があるのは中欧ヨーロッパ。西はルーマニアで、他の三方はウクライナに囲まれている。1991年8月のソビエト崩壊後、独立を宣言した新しい国である。
「恋のマイアヒ」の聞き取れない言葉はモルドバ語。政治的な意味あいでモルドバ語とされているが、実際にはルーマニア語とほとんど同じなのだそうだ。

大人になっても知らない国があったなんて情けないなぁと思いつつ素朴な疑問が涌いてきた。
世界中に国はいくつあるのか?
外務省のHPには、やはり同様の質問が多いらしく、よくある質問というところに「世界には何カ国ありますか? 」という項目が。
クイズを答えを見るノリで見てみると意外な答えがあった。

「日本が国家承認している国の数は現在190カ国です。
その数に日本を加えたものを世界の国の数と考えれば、191カ国になります。
なお、国連加盟国数は現在191カ国(日本を含む)です。日本が国家承認している国から、バチカン市国(国連非加盟国)を除き、一方、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)を加えた数が国連加盟国数になります」

そこで、外務省に問合わせてみた。
私:「北朝鮮を含めて日本が国家承認をしていないところを含めておよそ世界中に国といわれるものがいくつあるのか教えていただけますか」
外務省:「それはお答えできません。台湾の中国帰属の問題や西サハラの独立運動やパレスチナやIRAの問題など一つ一つを考えねばなりません。簡単にいくつですという風には答えられません。国連でも世界の国の数に関しては『我々はその問題に関して答える権限はない』としています」

どうやら、日本としては承認している国の数に、日本を足して191カ国としているとしかいいようがないようである。この理屈で言えば、国ごとに世界の国の数が違っているということになる。

クイズのようなノリで世界に国はいくつあるのか、などと単純に考えた私も恥ずかしいが、その数がはっきりいくつと言えないというのは何だか寂しいものである。
ちなみに広辞苑によると「国家とは一定の領土とその住民を治める排他的な権力組織と統治権とをもつ政治社会。近代以降では通常、領土・人民・主権がその概念の3要素とされる」とある。(こや)
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