スライスチーズ、微妙にでっかくなっちゃった!
上/従来サイズ。けっこう余白が気になります。下/パッケージはこんな感じです。
たい焼きって、尻尾までアンコがギッシリ入っていると、得した気がしてちょっとうれしい。おんなじように、スライスチーズを食パンにのっけたときだって、余白ができずにパンの耳のところまでキッチリのっかってくれると、やっぱりきっと、なんか得した気分になれるはずだ。


「QBBチーズ」のブランドでおなじみの六甲バター株式会社が、その「なんか得した」をかなえてくれた。新商品の「QBB 大きいスライスチーズ」「QBB 大きいとろけるスライス」がそれ。
なんでも、従来のサイズより面積にして1.2倍サイズが大きくなるらしく、これによって食パンにのっけたとき、ちょうどピッタリおさまるサイズになるというのだ。
サイズを大きくする。単純なことだが今までなかったアイデアだ。

六甲バターにたずねてみたところ、
「お客さまがスライスチーズに対してご不満に感じている点を分析したうえで商品なんです」
とのこと。要望が一番多かったのが、サイズの問題だったんだそう。
「耳までおいしく食べたいというご意見が多かったです」
その不満や要望をカバーするための商品なのだということだ。

でも、スライスチーズって、どこのメーカーのもだいたい同じような気がするが、このサイズになったのはなぜか。
それは、欧米と日本の食パンのサイズの違いが大きい。欧米の食パンは、日本のよりサイズが小さく、スライスチーズを製造する機械が欧米のメーカーのものだったため、欧米ピッタリサイズでスライスされていたということだったんだそうだ。
日本サイズ食パン用に、特別に機械を改良したということだろうが、スライスチーズというのは、最初はドロドロの原料を流しこんで長い状態にのばしてカットしていくという行程なので、
「実は機械の前半部分は、変える必要はないんですよ」
とのこと。


ちなみに不満・要望の第2位は、開封したあとの残りのスライスチーズ、冷蔵庫の中でバラバラになったり、端が乾燥してパリパリしちゃうことだった。
これをフォローするために、開け口にジッパーをつけたというのも、ウリのひとつ。
サイズもはじっこパリパリも、「そういうもんだ」とたいして不満も抱いてなかっただけに、「かゆいところに」な商品で、ちょっとうれしい。

次は、これに合わせてハムもサイズアップしてくれるとサンドしたときのうれしさもさらに増すので、ハム会社さんよろしくです。

QBBでは同時にスティックチーズにも、新しいサイズが。こっちは逆に「スリム化」を。ちくわの穴に入れやすくなるみたいなので、「チーちく」がいっそう手軽になるかと。

なお、従来サイズのスライスチーズも一部をのぞき継続販売されるよう。9月下旬から10月上旬までには全国にお目見えできそうとのことです。
(太田サトル)
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