衝撃のご当地メニュー、青森の「りんごごはん」
(上)これがりんごごはんだ!(下)お孫さんが描いたというキャラクター。かわいい〜。
最近、Bitで「愛媛のポンジュースごはん」が話題となっていましたが、青森にこんな強力なライバル!? を発見しました。

青森にある『大和家』という大正12年創業の老舗料理屋の女将が開発したという「りんごごはん」!
ある物産展で見つけて買ってみたところ、炊き込みごはんの中に皮つきのりんごが細かく刻まれて入っているというもの。
最初はちょっと抵抗があったものの、りんごの他にホタテなども入っており、塩味と酸味の不思議なハーモニーにやみつきになりそう!? 上に食用菊なども散らしてあって、プロの料理屋さんが開発しただけあって、なんとも上品であとをひく味わいだった。

『大和家』の女将・工藤としさんに電話で話を聞いてみたところ、5年前に企画し商品化したのは4年前からだとか。驚いたことに弘前市役所には「りんご課」というのがあるらしく、そこから「青森の特産であるりんごを入れたごはんはできないだろうか?」という依頼をうけて考えてみたのだそうだ。

ごはんに混ぜて調理するのに、どんな種類のりんごがあうのか非常に苦心したとか。甘味のあるりんごはダメで、酸味の強い紅玉やジョナゴールドがあうことは知っていたものの、紅玉は保存期間が短いことから、最終的にジョナゴールドで商品化することに落ち着いたそうだ。う〜む、どんなりんごでもいい、というわけではないんですねー。


ちなみに、試食モニターを務めたのは、工藤さんの小学生6年生のお孫さんちよちゃん。「ちよちゃんのりんごごはん」というのはお孫さんの名前からつけたそうで……。パッケージの、りんごちゃんとお米ちゃんが仲良く手をつないでいるキュートなイラストもお孫さんが描いたものだというからビックリ! この、ゆる〜いほのぼのムードがたまりません。
発売以来、評判は上々で観光客のお土産としてや来店客にも大人気らしい。工藤さんは、学校給食のレシピ指導なども考えているそう。「残りの人生、これに賭けてもいいと思ってるの〜」と言うほどの意気込みだ。

『大和家』さんを訪れたドイツ人と日本人のハーフの子供がこの「りんごごはん」をすっかり気に入って3杯おかわりした挙げ句、次の日も食べにやってきた、というビックリするようなエピソードもあったそう。

りんごが美容や成人病予防にいいのはよく知られてますが、ホタテなど貝が入っていることからお酒を飲んだ後の男性や、お年寄りにもおすすめとのこと。B級グルメノリで食べてみたら、実はふつうにおいしかった「りんごごはん」。
ごはん+フルーツのあっと驚くご当地メニュー、他にも探せばもっとあるのかもしれませんね!? (野崎泉)