つくばエクスプレス浅草駅の壁画におどろく
開業フィーバーもすっかり落ち着いたつくばエクスプレス。初日の秋葉原駅の混雑は、私も目の当たりにしたのですが、壮絶でした。
やはりそれだけ注目度が高いということなのでしょうね。
お祭り騒ぎはひと段落して、通勤新線としての真価を発揮していくことでしょう。私ももう少し経ったら、今度は最前列にかぶりついて、ジェットコースター体験するんだ。

さて、その新線の浅草駅。従来の浅草駅とは少々離れていて、戸惑う人もいらっしゃるようですが、これまでの駅より、よりいっそう「浅草らしい地域」に近く、ある意味、これぞ浅草! とも言えるのですが。

その浅草駅のホームの壁画に、私は度肝を抜かれました。

これまでも、特に地下駅の壁面に絵を描いたり、独自のデザインを取り入れるということはあったのですが、ここまで大胆に、一人の画家の方を起用して、味わい深い壁画で飾った例を私は知りません。
図柄は、大きく四種類。3m×15mが6枚。3m×3mが12枚で、合計126mにもわたる一台「浅草絵巻」が繰り広げられているのです。
中でも圧巻は、「三社祭」をテーマにした3枚。……いったい何人の人物がここに描かれているのでしょう。
ウォーリーが隠れてるわけではありませんが、あんな感じ。くらくらします。
浅草の夏の風物詩としてすっかり定着した、サンバカーニバルの絵もユニーク。いや、リアルというか、写実的というか。なんというか、こう。その重力にさからわないバストを的確にとらえているというか(笑)
画家は、田中正秋さん。
日本の祭りをたくさん描いておられる方で、Webサイトではたくさんの作品を見ることもできます。そうそう、ホームの壁画だけではなく、改札口のステンドグラスも氏の作品。

こうやって、美術館だけではなく、日常使う駅のホームで絵画の鑑賞ができるなんて、とても贅沢なこと。是非他の駅でも大胆にやっちゃって欲しいと思うのでした。(谷和原のぞみ/お気楽ステーション)