
「天狗の麦飯」とは、中部の山岳地帯に発生するというゼラチン状のツブツブ。左の写真の通り、ツブツブがまるで麦飯のように見えることからこの名前がつけられたそうです。藻類の一種やバクテリアの集合体など様々な説がありますが、未だその全容は不明なまま。今まで様々な研究者が調査したらしいのですが、わからなかった謎の生物なのです。
なぜ「天狗」という名前がつけられているかというと、それはある伝説から。飢饉によりお腹をすかせた村人の為に、天狗がこの生物を配って、飢えをしのいだという話からきているそうです。心優しき天狗が配った生物がまるで麦飯のようだったことから、「天狗の麦飯」と名づけられました。
ちなみにAさんは以前、実際にこの「天狗の麦飯」を食べてみたそうです。
今後、この「天狗の麦飯」も調査が進み、明確な答えが導き出されるかも知れません。もしかしたらずっとわからぬままかも知れません。きっと世の中には、このような謎の生物が数多く存在していることでしょう。皆さんも登山などの際には、足元に「天狗の麦飯」があるか気にしてみて下さい。
(木南広明)