栄養ドリンク風味の子供向けハイチュウが登場
(上)この春の期間限定のハイチュウ<アメリカンチェリー>12粒100円(税別)とハイチュウキッズ<コーラ>、<クリームソーダ>、<スーパードリンク>各 7粒 60円(税別)(下)先日発売されたばかりのハイチュウアイス<グリーンアップル> 100円(税別) 画像提供:森永製菓(株)
子供の頃から親しんだお菓子が現在でも販売され、ロングセラーお菓子ともいえる存在になっているのは、お菓子好きにとっては嬉しいことこの上ない。そんなロングセラーお菓子の一つが、1975年に発売された森永製菓(株)のハイチュウである。


あの独特な歯ごたえが子供の頃から好きなのだ。ハイチュウが発売される以前に森永には「食べられるガム」というキャッチフレーズの前身商品があった。これをベースに“ハイ・グレードなチューイングキャンディ”としてハイチュウが生まれたのだそうだ。
発売開始当初は、ストロベリー味1種類だけだったが、現在までに定番、期間限定、おみやげ品を入れると70種類以上もの味が誕生しているそうで、1998年にはあえて子供向けをうたったキッズシリーズが登場し、先月の2月7日になんと「栄養ドリンク」をイメージさせる「スーパードリンク」味が発売された。

「栄養ドリンク」というアイデアに驚かされ、さっそく森永製菓(株)に話を聞いてみた。
「子供たちは飲み物の味わいのお菓子が好き、という傾向がありますね。これは当社が販売するチュッパチャップスなど他の商品や他社品も含め、市場で売られている子供に人気のお菓子の売れ行きなどから、そのように考えています。飲み物の味わいのお菓子は、キャンディ類、特にハードキャンディやソフトキャンディ、ラムネ、グミなどに多く、キャンディ類でこそ表現できる味わいだと考えています」
と広報担当の橋詰さん。

ということは、今の子供は栄養ドリンクが好きなのだろうか?
「栄養ドリンクは、子供たちに『好きな飲み物』としてアンケートをしても、決して上位にはあがってきません。だからといって、好きな人が少ないということではなく、それは飲んだことがない子供たちが多いから、と考えています。今回の『スーパードリンク』は、飲み物としてあまり飲んだことがない栄養ドリンクですが、「どんな味なのかな?」と思っている子供たちは少なくないと考え、そのような好奇心を喚起できないか、と採用したものです。ただ、本物の栄養ドリンクのように栄養は入れられないので、「栄養ドリンク」といったネーミングにすることはできませんでした。
また、「栄養ドリンク」はブランド名で呼ばれることが多く、お客様が普段あまり使う言葉ではないかな、とも考えて、苦労した結果、『スーパードリンク』というネーミングにすることにしました」
ここまで考え尽くされたものだったとはさすがお菓子の老舗である。

実際、私もこの「スーパードリンク」を食べてみたが、大人でもクセになりそうな味である。表現が悪くて恐縮だが子供はちょっと変なものが好きである。そのちょっと変わった今までに味わったことのない微妙な味加減がいいのである。

そして、3月20日には「ハイチュウ・グリーンアップル味」がアイスになって登場。「ハイチュウ」の特長であるジューシィ感とフルーティな味わい、独特の弾力ある食感がひんやり噛んで楽しめる。ハイチュウはまだまだ進化し続けるようです。(こや)

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