
コリオリ力により、点線の方向に投げようとしても、実際は実線のように曲がってしまう
「コリオリ力」。 この言葉、覚えているだろうか? おそらく大抵の人は理科の授業で知っているが、説明はできない。
……と言ってもわかりにくく、説明するのに一苦労。かなりスケールの大きなイメージのこの「コリオリ力」だが、実際にこの力を体験できる場所が滋賀県にあるという。さっそく出かけて体験してみることにした。
場所は滋賀県の琵琶湖博物館。琵琶湖の生態系や環境に関する展示物のひとつとして、コリオリ力の体験コーナー(回転実験室)がある。直系約3メートルの円筒の物体を地球に見立て、その円筒を反時計まわりに回転させる。
さっそく夏休みの子どもたちとそのお母さんたちが並ぶ列にて順番待ち。順番が来て中にはいり円筒の中の壁側に沿って丸く並ぶ。1回の定員は10名くらいだろうか(恥ずかしながら大人の男性は自分ひとり……)。 このアトラクションのお姉さんが注意事項などの説明をしてくれた後に、いよいよ円筒の物体がゆっくり反時計回りに動き出した。回りだしてからしばらくすると、円筒の中心付近にいるアトラクションのお姉さんがバレーボールくらいの大きさのボールを取り出し自分めがけてボールを転がしてきた。すると真正面にいたお姉さんがまっすぐ転がしたつもりが、自分のところにくる手前で(自分から見て)左にそれていったため左隣の子供のところに到達。お姉さんは確かにまっすぐに転がしたはずであるがボールは大きく右に曲がっていったのだ。今度は自分でも中心付近からまっすぐにボールを転がしてみたが、やはりボールはまっすぐには転がらずに(自分から見て)右に曲がって転がっていくのである。
そこにはまるで不思議な力が働いているかのよう。これが、「コリオリ力」なるものなのだ。このアトラクションに乗っていない人から見たら何の力も働いていないのだが、回転している人にとってはかなり不思議に思える。
琵琶湖博物館では、琵琶湖の水と流れがいつもこのコリオリ力の影響を受けているということを説明している。自転の影響を理解するのは非常に難しいのでまずは不思議な世界を体感してもらおうということから、この回転実験室が展示されているとのこと。子どもたちにも人気のアトラクションだ。
このアトラクションは自転している地球上の北半球・北極から赤道めがけてボールを投げることと同じ環境。私たちは自転する地球上に身をおいているので、常にこの力の影響を受けている。地球という乗り物に乗って回転している自分を普段私たちは静止していると勘違いしているから、働いているように「みえる」だけなのだ。
コリオリ力。その実態を知ると、なんだか常に地球にだまされている気分になりませんか?
(リップカレント)
「なんか聞いたことある」程度が一般的だろう。簡単に言えば、回転しているものの上で生じるみかけの力のこと。慣性の力の一種だ。地球の自転がよく例として取り上げられる。台風が渦を巻くのも、地球の自転によるコリオリ力のせい。これがなかったら世界の気象は全く違うことになる。
……と言ってもわかりにくく、説明するのに一苦労。かなりスケールの大きなイメージのこの「コリオリ力」だが、実際にこの力を体験できる場所が滋賀県にあるという。さっそく出かけて体験してみることにした。
場所は滋賀県の琵琶湖博物館。琵琶湖の生態系や環境に関する展示物のひとつとして、コリオリ力の体験コーナー(回転実験室)がある。直系約3メートルの円筒の物体を地球に見立て、その円筒を反時計まわりに回転させる。
これにより地球の自転を大きく感じられるような環境下で物体を動かしたときに、どのように力が働くのかが体感できるのだ。
さっそく夏休みの子どもたちとそのお母さんたちが並ぶ列にて順番待ち。順番が来て中にはいり円筒の中の壁側に沿って丸く並ぶ。1回の定員は10名くらいだろうか(恥ずかしながら大人の男性は自分ひとり……)。 このアトラクションのお姉さんが注意事項などの説明をしてくれた後に、いよいよ円筒の物体がゆっくり反時計回りに動き出した。回りだしてからしばらくすると、円筒の中心付近にいるアトラクションのお姉さんがバレーボールくらいの大きさのボールを取り出し自分めがけてボールを転がしてきた。すると真正面にいたお姉さんがまっすぐ転がしたつもりが、自分のところにくる手前で(自分から見て)左にそれていったため左隣の子供のところに到達。お姉さんは確かにまっすぐに転がしたはずであるがボールは大きく右に曲がっていったのだ。今度は自分でも中心付近からまっすぐにボールを転がしてみたが、やはりボールはまっすぐには転がらずに(自分から見て)右に曲がって転がっていくのである。
そこにはまるで不思議な力が働いているかのよう。これが、「コリオリ力」なるものなのだ。このアトラクションに乗っていない人から見たら何の力も働いていないのだが、回転している人にとってはかなり不思議に思える。
まさに「みかけ」の力だ。
琵琶湖博物館では、琵琶湖の水と流れがいつもこのコリオリ力の影響を受けているということを説明している。自転の影響を理解するのは非常に難しいのでまずは不思議な世界を体感してもらおうということから、この回転実験室が展示されているとのこと。子どもたちにも人気のアトラクションだ。
このアトラクションは自転している地球上の北半球・北極から赤道めがけてボールを投げることと同じ環境。私たちは自転する地球上に身をおいているので、常にこの力の影響を受けている。地球という乗り物に乗って回転している自分を普段私たちは静止していると勘違いしているから、働いているように「みえる」だけなのだ。
コリオリ力。その実態を知ると、なんだか常に地球にだまされている気分になりませんか?
(リップカレント)
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