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日本最古の柱時計

群馬の川中温泉、島根の湯の川温泉とともに、「日本三美人の湯」とされる、和歌山県田辺市、龍神村の龍神温泉。『大菩薩峠』の舞台にもなっている温泉だ。

ここはかつて、紀州徳川家の別荘温泉地として使用されていた。
そのなかでも、最も由緒あるのが、紀州藩初代藩主、徳川頼宣が別荘としていた旅館、「上御殿」。江戸初期から、ずっとつづく由緒ある旅館で、国の登録有形文化財にも指定されている。
旅館の中で一番格式の高い部屋が、「御成の間」と呼ばれる部屋。位の高い人しか使用できなかったことから、隣続きになっている他の部屋や通路などより、「一段高い」場所にある。

周りを山に囲まれ、静か。そんな歴史を感じさせる旅館の静かな空間に、「ボーン、ボーン」と響く、鐘の音。時を知らせる柱時計の鐘の音である。
上御殿の玄関にあるこの柱時計、金色が鈍い光を放っていて、ずいぶん年代物であることに間違いない。と思ったら、年代物どころかこれ、「日本で一番古い柱時計」なのだというではないか。

上御殿の女将さんにたずねてみたところ、正確な年代までは分からないそうだが、この柱時計は、なんでも明治時代の初期に日本に最初に輸入された時計のうちのひとつなのだそうだ。
「そのとき輸入された時計はいくつかあったみたいですが、現在もちゃんと動いているのは、ここにしかないようです」
とのこと。
明治、大正、昭和、そして平成。時代をこえてずっと時を刻んでいる柱時計。「100年休まずにチックタック、チックタック」、まさに『大きな古時計』の世界だ。しかも「いまはもう動かない」じゃなく、ちゃんと動いているわけだし。すごいな。

徳川家の使った旅館で、「美人の湯」につかる。そして最古の時計の音。「仕事とか締め切りとか、この時計に比べたら、そんな小さいこと、どうだっていいじゃないですか」と、なんともゆるゆると、おおらかな気持ちになれます。
おかげで、肌ピッカピカ。オレが「美人」になったのかどうかはしらないが。
(太田サトル)

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