
といっても今日はそんなお堅い話題ではなく「100円ライターは何回着火できるのか?」、そこから導き出す「1着火につき何円か!?」、という愛煙家ですら“どうでもいい”テーマをお届けしたい。ただ、言われてみれば確かに気になるこのテーマ、果たして結果はどう出るか?
まずは100円ライターを購入し、実際に自分で着火してみる。サンプルとして使用するのはやすり式のこすって着火するタイプのライター。「シャッ」1回、「シャッ」2回、「シャッ」3回……。どう考えても日が暮れそうだ。しかもやすりの部分が熱くなってるし……。ということで、単刀直入にメーカーさんに聞いてみた。
お話を伺ったのは、国内でも大手のライター製造メーカーさん。俗に“100円ライター”と呼ばれる安価なライターだけでも数十種類製造しているとのこと。最初からこちらに電話しておけば良かったとつくづく思う。
「100円ライターって何回着火できるんですかね?」
「そうですね、当社の計算だとだいたい400〜500回。
「結構、はばがあるんですね?」
「やはりガスを入れるタンクの大きさによりますから。」
そりゃそうだった。こちらのメーカーさんでは「炎の長さが3センチ」「着火時間が1.5秒」を1回の基準とし、総着火回数を計算しているのだそう。タンクの大きさは、平均で2グラム、大きいもので2.5グラムと若干の差があるが、その差が総着火回数に大きな差を生むらしい。もちろん炎の長さや着火時間によって回数は前後する。髪まで燃えそうな長い炎で毎回煙草をつけている人は、必然的に着火回数は減ってしまうのである。ちなみにやすり式と電子式という着火方法の違いでは、回数に差はないそう。
以上のお話をふまえると、平均的なタンクの大きさで考えた場合「100円ライター1本につきだいたい400〜500回着火できる」というのが正しいだろう。そんなに着火できるものなのか……。それを金額に直すと「1着火につき0.2円〜0.25円」という結果に。
私たちは随分安く火を手に入れているが、そう考えると100円ライター自体のコストも気になってくるのは私だけでしょうか。
(木南広明)