アツアツおでんで、いちばん熱いヤツは誰だ?
こんな感じに、おでんの具に温度計をさして、はかってみました
寒い時季に嬉しい、アツアツのおでん。
ハフハフいいながら食べるおでんのうまいことといったら。
風呂も、食う&飲む物も、カンカンに熱いのが大好きな自分にとっては、ダチョウ倶楽部の十八番「アツアツおでん」も、どこか憧れの芸だったりする。

それにしても気になるのは、アツアツおでんは、どの具を使うと、いちばん熱いかということだ。
見ていると、つかみやすさのせいか、ダチョウ倶楽部は大根を使うことが多い気がするが、これは熱さの上でも間違った選択じゃないと思う。
ただし、ホットな野郎といえば、もち巾着も忘れてはならない存在。いや、待てよ? こんにゃくだって熱いよな?

というわけで、おでんでいちばん熱い具は誰なのかを調べてみた。
方法は、カンタン。
おでんを普通につくって、具を皿にとり、そこに温度計をブスッとさしてみるというもの。温度計はマイナス50度から200度まではかれるデジタルを使用した。
まず、いきなり「本命」の大根から。大根に温度計をさすと一瞬、一気に上昇し、81度が表示されたが、あっという間に下降。63度に落ち着いてしまった。アレ? たいしたことないじゃん!

続いて、卵。
これは一気に75度まで上昇し、そのままキープ。
次の「ダークホース」こんにゃくは、65度とふるわず。ガッカリするほどフツウである。
で、次は「対抗」の、もち巾着。これは期待通りどんどん上昇し、72度を記録した。さすがの実力者。
だって、最高にうまいけど、口にくっつくと、皮がむけそうになるもんな。
最後は、どう見ても熱くなさそうなちくわ。穴があいてて、通気性は最高! だけに、やっぱり55度と最低温度であった。

結局、1位から順に、卵、もち巾着、こんにゃく、大根、ちくわという意外な結果に終わったアツアツおでんグランプリ。
番狂わせの原因は、卵の意外な健闘と、大根のスタートダッシュのみの、息切れの早さか。
「大根の熱さは、あの熱々の汁のせいだけど、温度計をさした瞬間に穴から汁が流れ出しちゃうから、あっという間に冷めるんじゃない? それに比べて、卵はぎゅっと詰まってて、保温力があるのでは?」というのが、ダンナの推測である。

そうか。大根は噛んだ瞬間の汁が熱いんだものな。ショウロンポウと同じか。

考えてみれば、アツアツおでんの芸は、たいてい、竜ちゃんの口の中に卵を入れられて、それをポンッと飛ばしてジモンに当たったりして、オチになることが多い気がする。
ちゃんと一番アツい具でシメるとは。ちゃんと理にかなってるんですね、ダチョウ倶楽部さん?
(田幸和歌子)