長野の珍味?! 真っ黒なバウムクーヘン
一見なんだかわからない?! 「一和・黒」(1050円・税込)
先日、長野の善光寺に初詣にいった帰り、ふと立ち寄ったお店「九九や旬粋」で珍しい商品を見つけた。真っ黒なバウムクーヘンだ。


「一和(いちわ)・黒」と名づけられたこの商品、おなじみバウムクーヘンのはずが、色が違うだけでなんだか不思議な感じがする。横に白いくるみのバウムクーヘン(一和・白)が陳列されていたので、バウムクーヘンだとわかったのだが、これだけ見ると一瞬なんだかわからないかも。どんな味なのか興味がわいて、早速買って食べてみることに。

ひとくち食べてみると、なんとも決めこまやかでまろやかな口当たり。くるみの風味がたっぷりで美味しい。販売している九九や旬粋によれば、
「米粉を使用した生地に、黒練り胡麻、すり胡麻、竹炭を練り込んで、低温でゆっくりと焼き上げたもの」
なのだそう。
だから、これほどきめ細やかでしっとりした口当たりのバウムクーヘンに仕上がっているのだ。

それにしても、なぜ真っ黒なバウムクーヘンを?
「市場にない商品を作りたかったからです」
見た目の珍しさもさることながら、味も今までに食べたことのない風味でクセになる。口当たりも重くないので、我が家でもあっさり完食してしまった。

「輪(和)がひとつになり、平和と幸福を願って名づけました」
という商品名「一和」は、バウムクーヘンの丸い形にもしっくりハマる。写真のパッケージのマーク(一〇)は「一和」を表しているそう。縁起のよいバウムクーヘンは手土産としてもぴったりだし、もちろんおやつに食べるのもいい。


同商品は善光寺の九九や旬粋および軽井沢の旬粋の店舗でのみ販売中。今回訪れたのは善光寺店。お土産物屋さんが建ち並ぶ風情あふれる門前の仲見世通りのなかで、和の風情を感じさせつつもモダンな雰囲気で目をひくお店だ。

店内では、ほかにも様々なお菓子や長野の名産そばおやきやそば、かわいらしい雑貨からその場で食べられるそばクレープまで、様々な商品を取り扱っている。思わず長居をしてしまう楽しいお店なので、長野を訪れた際はぜひお立ち寄りを!
(古屋江美子)

旬粋<九九や旬粋/軽井沢旬粋>HP