「ガンダム好きに共通する論調」に迫る
「ガンダム好き」と「ガンプラ好き」も、また微妙に異なるかも、とはダンナの弁ですが。どうなのですか?
先日、『アメトーク』で「ガンダム好き芸人」がテーマの第2回目が放送された。
昨年、放送された第1回とともに、ビデオ録画して何度も観たのだが、そこで私がいちばん共感できるのは、唯一の「部外者」蛍原であった。


相方の宮迫をはじめとする、ガンダム好きの芸人たちから、「え? なんでそんなことも知らんの?(怒)」とそしられる蛍原。何も悪いことをしたわけでもないのに。これは、日ごろ、おもに30代の友人たちと飲んでガンダムの話題になったときに、自分が感じる疎外感によく似ているのだ。

この世代に、ガンダムファンは、本当に多い。びっくりするほど多い。
さらに、根っからのファン以外に、彼氏やダンナの影響で急激に詳しくなっている友人(女)も多く、結果、自分だけが「うわ、こんなことも知らないの?」といった白い目で見られる。


一応、自分もかつてのブームのころ、アニメはある程度観ていたし、「マチルダさんとカイ・シデンが好き」くらいのことは言える。
「ザクとは違うのだよ」とか「坊やだからさ」「ジークジオン」とかの有名なフレーズも、少しはわかるし、姉が持っていたガンダム事典みたいなやつも読んだことがある。
それぐらいじゃいけないのですか……。

そんなガンダム世代の友人たちは、決まって飲み始めて30分ぐらいすると、ガンダム話を始めるのだが、『アメトーク』で観たガンダム好き芸人たちの論調とあまりにかぶるのだ。ガンダム好きの論調って、みんなこうなの? 具体的にどんなものかというと……。

・「〇〇をアニメで最初にやったのはガンダムだ」「後に〇〇などが影響されて〇〇をつくった」などのルーツ話が好き。

・「歌詞がすばらしい」「セリフが深い」という主張。
・すぐ名ゼリフを会話中に用いる。
・「ホワイトベースが〇〇したときのキューンて音がいいよね」「それに、〇〇のピューンて音とかね」と、意味のわからない擬音について語り合う。
・「まずはファーストガンダムを勉強すべき」と説く。
・「最初は〇〇が好きだったけど、やっぱり……」と、自分の中の思い入れの変遷を語る(最初はシャアザクだったけど、やっぱり量産型だね、みたいなやつ)。
・ガンダムにおける「戦争」というもののとらえ方、世界観の深さをほめちぎる。

・いくら語っても足りないという(その時点ですでに数時間経過していたり)。
・「知ればもっと面白い」と他人にすすめるのに、わからない用語などをあえてそのまま説明なしに使う。
・アムロの悪口を自分で言うくせに、便乗して他人が言うと「おまえは何もわかってない」と言う。

皆さんは、そして皆さんのまわりのガンダム好きは、どうですか? 
上記の例に「そんなの当たり前じゃん」という人がやっぱり多いのでしょうか。もうちょっと若い、シード世代はまた、別なのでしょうか。
そして、「ファーストガンダムくらい勉強しないとダメ」でしょうか。
DVDボックスも発売されたことですし。
(田幸和歌子)