博多の常識?! 「キャベツのうまたれ」とは?
キャベツにはもちろん、から揚げなどにかけても美味しいとか
先日、ユニークな商品が目にとまった。
その名も「キャベツのうまたれ」。


へぇ〜、キャベツ専用の「たれ」なんてあるんだ?!

あまり聞いたことがなく、気になったので、さっそく博多にある発売元の株式会社くばらコーポレーションに問い合わせてみることに。すると、博多の焼き鳥屋さんでは、前菜にざく切りのキャベツが欠かせず、そのキャベツにかける定番の「たれ」があるのだとか。

そして今から9年前、スーパーで焼いた市販の焼き鳥が良く売れているという情報をキャッチし、その前菜としてのキャベツにかける「たれ」を家庭でも気軽に味わえるように、と開発されたのがこの「キャベツのうまたれ」なのだそうだ。つまりは博多独自の食文化に由来するものだった。

開発のためにまず、福岡県内の焼き鳥屋さんを食べ歩き、社内モニターをして、最終的に味を決定。平成11年10月に発売すると、お客さんたちから「これが欲しかった」との声がたくさん寄せられたという。グルメな博多っ子たちも納得のいく味だったということなのだろう。

やがて九州でCMがはじまると、大フィーバーで売り切れが続出し、東京の百貨店に導入、黒酢入りのノンオイルのドレッシングとしても健康指向に後押しされて、完全に定着したそうだ。そして、その後1年間で博多の食文化とその味が評価され、全国で販売されるようになったとか。これまで知らなかったのが不思議かも?!

さて、私もさっそくキャベツにつけて試食してみたのだが、黒酢の酸味がほどよく効いていて、ふつうのポン酢などとは違う。さっぱりしているのに、コクもあって美味!

また、キャベツだけでなく、他の野菜にかけたり、いろいろな使い方ができるようで、「野菜嫌いの子どもでも『キャベツのうまたれ』をかけると、いろんな野菜を好んで食べるようになった」、「カレーの具材を炒める時に隠し味として使用」、「しょうゆ代わりにさしみにかけたりする」、「から揚げなどの揚げ物にかけると、さっぱり美味しくいただける」などなど、愛用している人々から、さまざまな声が届いたという。

そこで、私も豆腐にかけてみたのだが、これまた美味しかった。
さらに、キャベツを炒めて納豆チャーハンを作る際にも、しょうゆ代わりに入れてみた。すると、いつものしょうゆだと味が濃くなりがちなのだが、「キャベツのうまたれ」だとちょうど良く旨味がでるようで、かなりイケてる。

他にも餃子や焼き魚、おろしとんかつのソースとしてなど、幅広く使えるとか。

実は万能たれ、でも、博多発(地方発)の商品で、素材に特化したネーミングの先駆者とのことで、この「キャベツのうまたれ」というネーミングがまた良いのだろう。もちろん、キャベツにぴったり、というのが前提で、さらにいろんなものに合うのだから、なんだか得した気分。うちでもこれから、いろんな料理に活躍しそうだ。

みなさんもグルメの街、博多の常識?! を一度ぜひ、お試しあれ〜。
(田辺 香)

(株)くばらコーポレーションHP
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