
これを知ってとても興味深く思い、さっそく企画、販売元の株式会社ハッツ・アンリミテッドに話を伺った。
そこからさっそく実際の制作にかかるわけだが、当然のことながらきちんとした根拠の上で制作するため、医学的な検証にこだわり、70〜80曲の候補から、最終的にCDにおさめられている12曲に厳選するまで、医学博士でスリープクリニック調布院長、遠藤拓郎先生のもと、4カ月間で約170回の睡眠実験を繰り返し、眠るまでの時間を測定したという。
さらに選曲・監修にあたったのはヴァイオリニストの古澤巌氏。ほかに葉加瀬太郎氏、東儀秀樹氏など豪華な顔ぶれが演奏に携わっている曲もある。水越さんいわく、「川のせせらぎや、小鳥のさえずりなど、これまで出ているようなものにはしたくなかったので、いわゆる魅力的な音楽にすることにこだわりました」とのこと。
なかには「AVE MARIA」といった有名曲も収録されているが、実験では、この「AVE MARIA」が“もっとも眠りへ誘いやすい曲”という結果が出ているそうで、水越さんはこう語る。「遠藤先生は、それだけ人々を気持ちよく、リラックスさせる名曲だからこそ、『AVE MARIA』が世界中で愛されるのかもしれないと話していましたね」
収録されている12曲は、3曲構成になっていて、1・4・7・10曲目が「魅力的で、想像力をかきたてる曲」、2・5・8・11曲目が「リラックスして、心を落ち着かせる曲」、そして3・6・9・12曲目が「心地よい眠りへといざなう曲」とそれぞれ分類、編集されているのだとか。つまり、3曲構成のうちの3曲目にあたる曲が一番、直接的に眠りへと導くものになっているわけだ。
さて、自分でもその効果を試してみなくては。さっそく横になってCDを聴いてみた。
するといきなり1曲目から、気持ちが穏やかになり、リラックス。
4月7日からは、このCD開発のきっかけとなったJALの全国際便で初めて、“眠り専門”のチャンネルを開設。『Dreams』を流し始め、評判は上々のようだ。
ところで、このジャケットの写真がとても可愛い! そう思っていたら、「良い眠りを大切にする」がコンセプトの「テンピュール」の協力で制作されているのだそう。そこまで徹底されていたとは。
見た目も可愛いのでプレゼントにも喜ばれそうな『Dreams』。母の日も近いので、お母さんに「心地よい眠り」のプレゼントなんていかがでしょう?!
(田辺 香)
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